Aoxin Q & M Dental Group、中国中部の歯科チェーン買収を提案
2026年3月、シンガポールのQ & M Dental Groupの子会社であるAoxin Q & M Dental Groupは、中国中部にある未公開の歯科チェーン買収に向けた覚書(MOU)を発表しました。これは、同社がこれまで主に中国北部で事業を展開してきた中で、国内の発展途上にある歯科サポート組織(DSO)の状況に新たな動きをもたらす可能性があります。
買収の詳細と目的
提案された取引は、約30のクリニック、80名の歯科医、および医療技術事業を擁する対象企業を対象としています。デューデリジェンスと最終合意が条件となりますが、取引額は1億5000万元(約1900万ユーロ)と評価されており、現金と新株の組み合わせで資金調達され、売り手からの5年間の利益保証が含まれます。Aoxin Q & Mは、この買収が「中華人民共和国における事業範囲の拡大と中国地域での事業プレゼンスの深化という、グループの長期戦略目標達成に向けた一歩」であると説明しています。また、対象企業のクラスIおよびII医療機器開発・流通への関心は、運用およびサプライチェーンのメリットをもたらす可能性があるとされています。
買収の課題とQ & M Dental Groupの事業規模
この拡大提案には重要な注意点があります。Q & M Dental GroupとAoxin Q & Mの間には、後者の歯科サービス提供を中国北部に制限する既存の競業避止義務があり、取引を進めるにはこの制限の修正が必要となります。
Q & M Dental Groupの2025年決算報告によると、同社はシンガポール、マレーシア、中国で事業を拡大しています。シンガポールでは110の歯科クリニックと1つの歯科大学を所有し、マレーシアでは37の歯科クリニックを運営しています。中国では、7つの歯科ポリクリニック、7つの歯科病院、5つの歯科トレーニングセンターのほか、歯科機器・用品流通会社2社、歯科ラボ3社を展開しており、中国での拡大は子会社であるAoxin Q & Mが主導すると述べています。
中国歯科市場の動向
Aoxin Q & Mの今回の動きは、中国の歯科市場における大規模で集中管理されたクリニックグループがまだ比較的限られているものの、その存在感を増している現状を反映しています。中国の大手民間歯科プロバイダーの一つであるArrail Groupは、全国15都市で118のクリニックと病院を運営しています。Aoxin Q & Mによる地域を越えた買収が成功すれば、中国の民間歯科セクターにおいて、規模拡大、統合、より洗練された複数拠点管理へのさらなる移行が進むことを示唆するでしょう。