救急部門(ED)患者における帯状疱疹ワクチン接種の意識と現状:米国での研究
概要
米国で行われた救急部門(ED)受診患者を対象とした調査によると、帯状疱疹ワクチンに関する認識度は高い(87%)ものの、実際の接種率は低く(46%)、未接種患者の多くがEDでのワクチン接種に関心を示していることが明らかになりました。
調査方法
研究者らは、2024年4月から12月にかけて、米国の10箇所のEDで、重篤ではない50歳以上の成人1617人(平均年齢65歳、女性51%)を対象に多施設調査を実施しました。この調査では、帯状疱疹ワクチンの認識度、現在の接種状況、EDでの接種意向、およびワクチン接種をためらう理由が評価されました。参加者の19%はスペイン語話者でした。
主な結果
ワクチン認識度: 全体の87.1%が帯状疱疹ワクチンについて認識していました。
認識度が高いグループ: 女性(調整オッズ比[aOR], 1.86)および健康保険加入者(aOR, 3.19)で高い傾向が見られました。
認識度が低いグループ: スペイン語話者(aOR, 0.27)およびその他の非英語話者(aOR, 0.23)で低い傾向が見られました。
ワクチン接種率: 全体の45.6%がワクチン接種を受けていました。
接種率が高いグループ: 年齢の増加(aOR, 1.03/年)および健康保険加入者(aOR, 2.27)で高い傾向が見られました。
接種率が低いグループ: 黒人参加者(aOR, 0.49)で低い傾向が見られました。
- EDでの接種意向: 未接種の参加者の40%が、今回のED受診中に帯状疱疹ワクチン接種を受けることに関心を示しました。
臨床的意義
著者らは、「この研究は、帯状疱疹ワクチン接種の対象となる多くの未接種者が存在することを示し、多くのED患者がEDで提供されればワクチン接種を受け入れる可能性があることを示唆している」と述べています。そのため、EDは未接種者を特定し、情報を提供し、プライマリケアを持たない患者へのワクチン接種を提供する潜在的な場として機能し得ると提案されています。
限界
本研究には、便宜的抽出、自己申告による接種状況、および社会的望ましさバイアスといった限界がありました。
