大学生の重度のうつ病の発生率がわずかに低下したことが研究で示されている

大学生の精神的健康とウェルビーイング:現状と大学の取り組み

大学入学後の学生は、精神的ストレス、メンタルヘルス、学費が退学の主な理由となっており、多くの学生が不安を抱えています。

最新の調査結果と筆者の懸念

2023年のGallup調査では、大学生の退学理由の上位3つに精神的ストレスとメンタルヘルスが挙げられています。一方で、University of MichiganのHealthy Minds Survey(2024-2025年に84,000人以上の学生を対象)によると、大学生の重度の抑うつ症状、不安、自殺念慮が3年連続で低下していることが示されました。具体的には、重度の抑うつ症状は2022年の23%から18%へ、自殺念慮は15%から11%へ減少しています。しかし、筆者はこれらの「楽観的な発見」にもかかわらず、全国的な学生の精神的健康問題の広範さと深刻さに依然として警鐘を鳴らしています。

休学の増加と復学への支援

学生のストレスは、学業プレッシャー、経済的懸念、複雑な社会関係など多様な要因に起因します。筆者が勤務するバブソン大学では、医療上の理由による休学(メディカルリーブ)がパンデミック前と比較して増加しており、その約82%が精神的健康に関連しています。しかし、これらの学生の約70%が最終的に復学し卒業しています。休学した学生の復学率が一般的に低い中で、積極的かつ非懲戒的な方針で集中的な治療を支援する学校では、学生が再び学校に戻る可能性が高まることが示唆されています。

ウェルビーイングの定義と大学の取り組み

「ウェルビーイング」は高等教育機関のリーダーにとって重要な言葉ですが、統一された定義はありません。一般的には、感情を認識し、ストレスを管理する能力を含みます。従来の健康フェアや情報テーブルといった啓発活動だけでは、学生の行動変容には繋がりにくいとされています。特に有色人種の学生への支援を強化するため、有色人種の教職員やカウンセラーを増員することが有効な一歩とされています。

学生の成功を支えるウェルビーイング

2007年のバージニア工科大学銃乱射事件以降、多くの大学が早期警戒システム(ケアチーム)を導入し、学業、社会、感情面で困難を抱える学生を特定し、キャンパス内のリソースに繋げる取り組みを進めています。教職員や学生への継続的な研修が、これらのシステムの成功には不可欠です。

近年、ニューヨーク大学、ハーバード大学など数十のキャンパスでマインドフルネスの実践(呼吸法や瞑想)が無償サービスとして提供されています。また、一部のキャンパス警察ではセラピー犬が学生の精神的健康支援とコミュニティエンゲージメントのために活用されています。スティーブンス工科大学やプリンストン大学のように、24時間開館を停止することで学生に休憩を促す取り組みも見られます。

筆者は長年、ウェルビーイングが学業、個人的、職業的成功の中心であると主張しており、学生の健康とウェルビーイングに焦点を当てることで、感情的、肉体的、学業的により良い結果に繋がると提唱しています。

元記事:College students are now slightly less likely to experience severe depression, research shows