子宮摘出術および卵巣摘出術と脳卒中リスクの関連
メタアナリシスによりリスク増加が明らかに
200万人以上を対象としたメタアナリシスによると、子宮摘出術は脳卒中リスクを9%高め、両側卵巣摘出術は脳卒中リスクを13%増加させることが示されました。さらに、米国国民健康栄養調査(NHANES)の21,240人の女性(中央値8.3年の追跡期間)のデータでは、子宮摘出術と両側卵巣摘出術を併用した場合、脳卒中リスクが51%上昇することが判明しました。
方法論と主要な知見
本分析には、NHANES 1999-2018のデータと、データベース検索で特定された15のコホート研究の知見が組み込まれました。合計2,065,490人の参加者を含むメタアナリシスでは、以下のハザード比(HR)が報告されています。
- 子宮摘出術: 脳卒中リスクが9%増加(HR 1.09; 95% CI, 1.04-1.15; P = .001)
- 両側卵巣摘出術: 脳卒中リスクが13%増加(HR 1.13; 95% CI, 1.09-1.17; P < .001)
- 子宮摘出術と両側卵巣摘出術の併用: 脳卒中リスクが51%増加(HR 1.55; 95% CI, 1.04-2.31)
サブグループ解析においても、手術適応や卵巣温存の有無にかかわらず、リスクの増加が一貫して認められました。
臨床的意義と今後の展望
研究者らは、「子宮摘出術および/または両側卵巣摘出術を受けた女性は、手術を受けなかった女性と比較して脳卒中リスクが高い」と述べています。今後の大規模な前向き研究では、脳卒中の種類、手術時の年齢、術式、閉経状態が脳卒中リスクと子宮摘出術/両側卵巣摘出術との関連に与える影響について、さらなる検討が必要とされています。
研究の限界
本研究の限界として、NHANESにおける誤分類の可能性(特に両側卵巣摘出術の確認)、ベースラインでの自己申告アンケートへの依存による追跡期間中の経時的変化の考慮不足、および観察研究に固有の残余交絡(社会経済的決定要因など)が挙げられています。
元記事:Hysterectomy, Oophorectomy Linked to Elevated Stroke Risk