乳児血管腫の受診と外用薬治療が米国で増加 – Medscape

米国における乳児血管腫(IH)関連医療受診と治療薬の動向(2009-2019年)

米国では2009年から2019年の間に、推定231万件の乳児血管腫(IH)関連医療受診が発生しました。この期間中、局所チモロールの処方が急増する一方で、全身性プロプラノロールの処方には変化が見られませんでした。

調査方法

研究者らは、2009年から2019年の米国国民外来医療調査データから、乳児(1歳以下)の14,076件の受診を分析しました。これは、合計4億3,400万件以上の受診を代表するものです。全乳児の0.53%が血管腫と診断され、これがIHの231万件の受診に相当しました。受診は2009-2013年と2014-2019年の5年期間に分けられ、チモロール、プロプラノロール、アテノロール、ナドロール、アセブトロールを含むベータ遮断薬の処方パターンが調査されました。

主要な調査結果

IH受診の増加: IH関連の受診は、2009-2013年の878,725件から2014-2019年には1,431,913件に増加しました(P = .022)。

局所チモロール処方の急増: 局所チモロールの処方件数は、同期間に16,279件から424,845件へと大幅に増加しました(P < .001)。

全身性ベータ遮断薬処方の不変: 一方、全身性ベータ遮断薬(プロプラノロール、アテノロール、ナドロール、アセブトロール)の処方には有意な差は見られませんでした。プロプラノロールは162,323件から208,139件(P = .652)でした。

IH診断と処方割合: IH診断に関連する受診では、チモロール(18.60%)、プロプラノロール(10.28%)、またはそのいずれかの薬剤(28.88%)の処方割合が、非IH受診(0.03%)と比較して有意に高かったです(P < .001)。

  • 処方傾向の特性: チモロールおよび/またはプロプラノロールの処方は、女児、非ヒスパニック/ラテン系、都市居住者、紹介受診患者、専門医による治療患者においてより一般的でした。

考察

著者らは、IHの医療利用の増加は、症例数の増加、意識の向上、タイムリーな診断、およびより効果的な治療法の普及に対応していると結論付けています。局所ベータ遮断薬の処方増加は、表在性または早期病変の割合が増加し、チモロールの適用によって治療または反応するケースが増えたためである可能性が示唆されています。全身性ベータ遮断薬の処方率が変化しないこととのミスマッチがあるものの、これは初期段階の病変へのチモロール適用が増えた結果と見られています。

研究の限界

本研究には、縦断的追跡調査の欠如、重症度や合併症に関する情報不足、国際疾病分類(ICD)コーディングの一貫性のなさ、および潜在的な選択バイアスといった限界があります。また、2019年の米国小児科学会臨床診療ガイドラインが処方パターンに影響を与えた可能性も指摘されています。

元記事:Infantile Hemangioma Visits, Topical Tx Increasing in the US