ラテン系成人の費用関連医療遅延とER受診の関連性
研究の主な発見
ラテン系成人において、費用を理由とした医療の遅延または断念が、救急部門(ED)受診の78%高いオッズと関連していることが示された。特に健康状態が悪いと報告した者では、そのオッズはさらに高かった。
研究方法
研究者らは、2019年から2024年にかけて実施された国民健康面接調査のプールデータを用いた横断研究を実施した。対象は18~64歳のラテン系成人17,344人(中央年齢36.7歳、女性50.7%、民間保険加入者48.9%)。
参加者は、過去12ヶ月間に費用関連で医療(身体的または精神的)を遅延または断念したかどうか(16.9%が該当)と、ED受診の有無で分類された。主な評価項目は、過去12ヶ月間の自己申告によるED受診の有無であった。
副次解析では、出生地、教育、保険、その他の共変量によるサブグループ差や相互作用が検討された。
主要な結果
費用関連で医療を遅延または断念した参加者は、そうでない参加者と比較して、過去12ヶ月間に少なくとも1回のED受診をするオッズが有意に高かった(調整済みオッズ比[aOR], 1.78; P < .001)。
特定のサブグループでは、ED受診オッズが特に高かった:
女性(aOR, 1.33)
高校卒業未満の教育水準の個人(aOR, 1.60)
公的保険加入者(aOR, 1.69)
健康状態が悪いと報告した個人(aOR, 4.09)
米国以外で生まれた個人は、米国生まれの個人と比較してED受診オッズが低かった(aOR, 0.75)。
メキシコ系以外のラテン系は、メキシコ系と比較してED受診オッズが高かった(aOR, 1.18)。
- 費用関連の医療遅延、出生地、教育の間に有意な三者間相互作用が観察された。米国以外の出生者は米国生まれのラテン系よりもED受診確率が低く、高学歴は米国生まれおよび米国以外の出生者の両方でED受診確率の低下と関連していた。
研究の示唆
本研究は、費用関連の医療遅延がED受診オッズを増加させることを示しており、適時な医療への経済的障壁を減らす政策の必要性を強調している。また、米国以外の出生のラテン系個人は、米国生まれの同胞と比較してED利用オッズが低いことも示しており、救急サービスの利用におけるグループ内の差異を考慮することの重要性を浮き彫りにしている。
限界
本研究は横断研究であるため、因果関係を推論することはできない。また、施設入居者やホームレス人口は調査から除外されており、結果の一般化可能性が限定される。自己申告データは想起バイアスを導入する可能性があり、COVID-19パンデミック中のデータ収集方法の変更が回答に影響を与えた可能性もある。