化膿性汗腺炎(HS)と心血管系疾患リスクの関連:メタアナリシス
概要
化膿性汗腺炎(HS)は、心血管系合併症のリスク増加と関連していることが、373,689人のHS患者を含む25の研究を対象とした系統的レビューおよびメタアナリシスで明らかになりました。特に、高血圧はHS患者の約4分の1に影響を及ぼしています。
方法論
研究者らは、HS患者の心血管系合併症の有病率と転帰を、疾患のない対照群と比較する25の研究(373,689人のHS患者を含む)を系統的にレビューし、メタアナリシスを実施しました。これらの研究には、人口登録コホート、単一施設臨床サンプル、電子カルテネットワークデータセット、請求データベース、入院患者データベースからのデータが含まれていました。
主要な知見
- 最も一般的な合併症: 高血圧が最も一般的な心血管系合併症であり、HS患者における統合有病率は25.6%でした。
- その他の合併症有病率:
- 脳血管疾患:2.2%
- うっ血性心不全:1.9%
- 冠動脈疾患:4.2%
- 心筋梗塞:1.9%
- リスク増加: HSは以下の心血管系疾患のリスク増加と関連していました。
- 高血圧:オッズ比 [OR], 1.52 (95% CI, 1.29-1.80)
- うっ血性心不全:相対リスク [RR], 1.85 (95% CI, 1.44-2.38)
- 冠動脈疾患または虚血性心疾患:RR, 1.75 (95% CI, 1.59-1.92)
- 複合心血管疾患:RR, 1.30 (95% CI, 1.15-1.46)
- 心筋梗塞:RR, 1.51 (95% CI, 1.22-1.88)
- 静脈血栓塞栓症:RR, 1.72 (95% CI, 1.47-2.02)
- 全死因死亡率: HS患者における全死因死亡率も、HSのない集団と比較して有意に高いことが示されました (RR, 1.86; 95% CI, 1.10-3.12)。
臨床的意義
本研究は、「HSが心血管系への潜在的な影響を伴う全身性炎症性疾患であるという新たな見方を強化し、全身性炎症が心血管リスクに寄与する可能性についてさらなる調査を支持する」と著者らは述べています。これらの結果は、「包括的なHSケアの一環として、定期的な心血管リスク評価と修正可能な心代謝リスク因子の管理を検討すること」を支持します。
限界
本研究の限界には、含まれる研究が観察デザインであるため因果関係の推論が限定されること、および高い異質性が挙げられます。
元記事:Hidradenitis Suppurativa Tied to Higher Cardiovascular Risks