高齢者の転倒による頭部外傷、約7%に頭蓋内出血が発生 – Medscape

高齢者の地面からの転倒による頭部外傷と頭蓋内出血のリスクに関するメタアナリシス

研究概要

17の研究を対象としたメタアナリシスにより、地面からの転倒による頭部外傷を負った高齢者(65歳以上)の約7%に外傷性頭蓋内出血(ICH)が発生することが明らかになりました。この研究は、22,520人の患者(平均年齢65歳以上、男性39.3%)を対象に、救急外来を受診した際の頭部CTスキャンまたは系統的フォローアップを通じて、外傷性ICH(新規ICHまたは慢性出血の拡大)の発生を評価しました。

主要な結果

外傷性ICHの発生率は6.8%でした。

ICHが発生した患者のうち、8.0%が緊急神経外科的介入を必要とし、入院率は36.8%、院内死亡率は1.5%でした。

ICHリスク増大と関連する因子

以下の因子がICHのリスク増大と強く関連していました(調整オッズ比 [aOR]):

局所神経徴候 (aOR, 4.4; 95% CI, 3.0-6.5)

頭部外傷の外部徴候 (aOR, 2.7; 95% CI, 2.1-3.5)

意識消失 (aOR, 1.6; 95% CI, 1.2-2.1)

男性 (aOR, 1.4; 95% CI, 1.2-1.6)

ICHリスクと関連しなかった因子

受傷前の抗凝固薬使用、受傷前の単一抗血小板薬、ベースラインからのGlasgow Coma Scaleスコアの低下、嘔吐、頭痛は外傷性ICHとの関連が見られませんでした。特に、抗凝固薬がこの集団における外傷性ICHのリスク増大とは関連しない可能性が示唆されています。

限界

本研究の限界として、小規模なサンプルサイズ、単一施設デザイン、研究間の高い異質性が挙げられます。また、詳細なICHデータや抗血小板薬・抗凝固薬の遵守に関する情報の不足が、結果の解釈に偏りを生じさせた可能性があります。

元記事:Falls Lead to Brain Bleeds in About 7% of Older Adults