肥満と全般性不安障害のある成人において、マインドフルネスに基づく食事法が不安と食行動を改善

マインドフルネスに基づく食事介入が肥満と全般性不安障害の成人における不安、摂食行動、感情調節を改善

研究概要

肥満と全般性不安障害(GAD)を持つ成人を対象とした5週間のマインドフルネスに基づく食事(ME)介入は、不安、抑うつ症状、感情調節不全、自己肯定感、羞恥心、および摂食行動の改善と関連していることが示されました。ただし、食品特異的抑制制御の有意な改善は認められませんでした。

方法論

ブラジルから募集された肥満(BMI 30.0-39.9)とGADを持つ成人70人(ME群36人、対照群34人)を対象とした無作為化比較試験(RCT)が実施されました。

  • ME介入群: 注意制御、感情調節、自己肯定感、不適応な摂食パターンを対象とした、週1回150分のグループセッションを5週間、ビデオ会議でリモート提供しました。
  • 対照群: 不安管理、健康的な食事、睡眠衛生、身体活動、物質使用に関する8~12分の短い非同期ヘルス教育ビデオを5本視聴しました。

主要評価項目は食品特異的Go/No-Go課題におけるコミッションエラーで測定された抑制制御でした。副次評価項目には、不安の重症度(GAD 7項目尺度)、抑うつ症状(PHQ)、感情調節不全(DERS)、自己肯定感(SCS)、羞恥心(OASS)、過食(BES)、マインドフルイーティング(MEQ)、内面化された体重スティグマ(IWS)が含まれました。

主要な結果

  • 食品特異的抑制制御: 事前指定された分析では、主要評価項目である食品特異的抑制制御において群間差は統計的に有意ではありませんでした。感度分析では小さな効果(平均差 [MD], 0.027; P = .047)が示されましたが、慎重に解釈すべきです。
  • ME介入群で有意な改善が見られた項目:
  • 不安の重症度(MD, −3.87; P < .001)
  • 抑うつ症状(MD, −9.76; P < .001)
  • 感情調節不全(MD, −11.80; P <.001)
  • 自己肯定感(MD, 9.24; P = .001)
  • 羞恥心(MD, −5.10; P < .001)
  • 過食(MD, −2.0; P = .024)
  • 無秩序な摂食(MD, −2.35; P = .012)
  • 認知的抑制(MD, 1.61; P = .015)
  • インスリン抵抗性(homeostatic model assessment index, MD, −0.51; P = .018)
  • 体重や体脂肪量には有意な差は見られませんでした。

  • ベースラインでの関連性: ベースラインにおいて、高いIWSは不安と正に相関し(B, 0.869; P = .005)、身体への肯定感とは負に相関していました(B, −0.619; P = .005)。

臨床的示唆

本研究の結果は、肥満治療において、従来の行動的アウトカムに加えて、精神的健康、幸福、スティグマ軽減を強調するアプローチへの転換を支持するものです。

限界

中程度の脱落率が一般化可能性と内的妥当性を制限した可能性があります。5週間の介入期間と長期追跡の欠如は、特に抑制制御やIWSの持続的な変化に関する効果の定着を妨げた可能性があります。自宅での実践遵守が体系的に監視されていなかったため、用量反応の推論が制限されます。

研究出所

この研究は、Natasha Kim de Oliveira da Fonseca氏(Hospital de Clínicas de Porto Alegre, Universidade Federal do Rio Grande do Sul, Porto Alegre, Brazil)が主導し、Lancet Regional Health – Americasに7月にオンライン公開されました。

元記事:Mindfulness-Based Eating Improves Anxiety, Eating Behavior