米国政府機関が閉鎖:予算不合意が原因、医療分野にも影響
米国政府機関は、共和党と民主党が予算を巡る対立を解消できず、連邦政府の資金が枯渇したため閉鎖されました。このシャットダウンは、医療保険制度改革法(ACA)に基づく医療プログラムの税額控除継続を求める民主党の提案を含む、双方の合意に至らなかったことが原因です。
連邦政府職員への影響
予算合意の失敗は、連邦政府職員に最も大きな打撃を与え、シャットダウン期間中は給与が停止されます。これは、トランプ政権による大規模な人員削減により既に直面しているプレッシャーを増大させます。トランプ大統領は、予算の空白が生じれば「膨大な数の人々」が不可逆的に職を失う可能性があると述べていますが、その意図は不明です。
医療分野への影響
保健福祉省(HHS)傘下の機関では、最近発表された緊急時人員配置計画に基づき、総員約8万人中32,000人以上の職員が一時解雇(furlough)される見込みです。
FDA:最も影響が少なく、職員の86%が規制審査や製品リコールといった主要機能を維持するため業務を継続します。
CMS:約半数の職員が業務を継続し、メディケアは2026会計年度第1四半期まで資金が確保されます。
CDC:職員の3分の1が業務を継続します。
NIH:職員の4分の1が業務を継続します。
過去のシャットダウンと経済的影響
政府機関の閉鎖は珍しいことではなく、前回は2019年のトランプ政権下で発生しました。過去10回、資金不足により職員が一時解雇されています。2019年の閉鎖は過去最長の35日間続き、一部の連邦政府職員は食料配給所の利用を余儀なくされました。
過去の事例から、長期にわたる資金不足は、フライトの混乱、公園や動物園の閉鎖、企業検査の減少などにつながる可能性があります。議会予算局(CBO)は、2019年のシャットダウンにより経済生産が110億ドル減少し、うち30億ドルは恒久的な損失であったと推定しています。
政治的背景と今後の見通し
トランプ政権は今回の膠着状態を民主党の責任とし、民主党は共和党を非難しています。共和党が下院、上院、ホワイトハウスを支配する現状で、一部の民主党議員は、この混乱が政権の目的達成と連邦政府サービスへのさらなる削減を正当化するために画策されたものだと主張しています。
上院は本日、同じ民主党の提案と、共和党が提出したつなぎ資金案について再度投票を行う予定です。