ウイルス感染が心臓発作・脳卒中リスクを大幅に増加
新しい証拠レビューによると、インフルエンザやCOVID-19に罹患した後、心臓発作や脳卒中のリスクが急増することが明らかになりました。
急性ウイルス感染症によるリスク上昇
インフルエンザ: 感染後1ヶ月以内に心臓発作のリスクが4倍、脳卒中のリスクが5倍に増加します。
COVID-19: 感染後14週間以内に心臓発作または脳卒中のリスクが3倍に増加し、このリスクは最長1年間持続します。
慢性ウイルス感染症による長期的なリスク
HIV、C型肝炎、帯状疱疹といった慢性感染症も心臓リスクを高めます。これらのウイルスに関連するリスクはインフルエンザやCOVID-19の短期的なリスクより低いものの、長期間持続するため臨床的に重要です。
HIV感染: 心臓発作リスクが60%、脳卒中リスクが45%増加。
C型肝炎: 心臓発作リスクが27%、脳卒中リスクが23%増加。
帯状疱疹: 心臓発作リスクが12%、脳卒中リスクが18%増加。
特に帯状疱疹は生涯で約3人に1人が罹患するため、人口レベルで多数の心血管疾患の増加につながります。
研究の根拠と予防策
このレビューは、1997年から2024年までに発表されたウイルス感染と心臓の健康に関する155件の先行研究データを統合したものです。
研究者らは、インフルエンザ、COVID-19、帯状疱疹のワクチン接種が心臓発作や脳卒中のリスクを軽減する可能性があることを示唆しています。例えば、インフルエンザワクチン接種は主要な心血管イベントのリスクを34%低下させることが示されています。
心血管疾患やそのリスク因子を持つ成人にとって、ワクチン接種を含むウイルス感染予防策は、心血管疾患のリスクを減らす上で特に重要です。
