実験的なピーナッツパッチが子どものピーナッツアレルギーを緩和する可能性
2025年11月6日、HealthDayの報道によると、実験的なピーナッツプロテインパッチを用いた治療が、幼児のピーナッツアレルギーに対する安全な耐性構築に役立つという新しい研究結果が発表されました。
Viaskin Peanut Patchの有効性
「Viaskin Peanut Patch」で3年間治療を受けた子どもの70%以上が、アレルギー反応なしに少なくとも3〜4粒のピーナッツを摂取できるようになりました。
さらに、半数近くの子どもはより多くのピーナッツに耐性を示しました。
- このパッチは、少量のピーナッツプロテインを皮膚から供給することで、重篤なアレルギー反応のリスクを低減することを目的としています。
研究者のコメントと安全性
主任研究者であるコロラド大学デンバー校医学部小児科助教授のDr. Matthew Greenhawtは、「これらの結果は、ピーナッツパッチによる継続的な治療が時間の経過とともに耐性を改善し、安全性を維持することを示しています」と述べています。米国では約2%の子どもがピーナッツアレルギーに罹患しており、Greenhawt博士は、このアプローチが将来的には偶発的な暴露によるアレルギー反応、特に重篤な反応のリスクを減らすことで、幼児の親に安心をもたらす可能性があると期待しています。
研究方法と副作用
この新しい研究では、以前の臨床試験でプラセボパッチを投与された91人の幼児が追跡され、その後最大3年間ピーナッツパッチによるアレルギー治療を受けました。
結果として、パッチは安全であることが示され、幼児の間で重篤なアレルギー反応の症例は報告されませんでした。最も一般的な副作用はパッチ部位の皮膚刺激でしたが、これも時間とともに軽減しました。また、子どもたちの食物負荷試験中の反応はより軽度になり、重篤な症状が減少したことも確認されました。
重要な注意点と現状
研究チームは、保護者が自宅で自己判断によりピーナッツの脱感作を試みるべきではないと強調しています。代わりに、認定アレルギー専門医に相談して選択肢について話し合う必要があります。
この研究は「Viaskin Peanut Patch」の開発元であるDBV Technologiesによって資金提供されました。なお、このパッチは米国食品医薬品局(FDA)にはまだ承認されていません。医学会議で発表された知見は、査読付きジャーナルに掲載されるまでは予備的なものと見なされるべきです。
