小児の心停止後、成人の倍の速さでCPR(心肺蘇生法)が必要

小児の心停止後、成人の倍の速さでCPR(心肺蘇生法)が必要

小児の心停止、CPRは大人より迅速な開始が鍵

米国心臓協会年次総会で発表される研究結果によると、毎年数千人の米国の子どもたちが心停止に見舞われ、命を救うためにはCPRが必要です。しかし、小児の場合、CPR開始までのタイムウィンドウは大人よりも短く、わずか5分であることが明らかになりました。これは大人の目安である10分の半分にあたります。

研究者たちは、この5分以内にCPRを開始することで、子どもの生存率がほぼ2倍になることを発見しました。主任研究者のモハマド・アブデル・ジャワド医師は、「子どもの心臓が突然停止した場合、一秒一秒が重要です。私たちは、タイムウィンドウが子どもにおいてさらに重要であることを発見したため、心停止後できるだけ早くCPRを開始することを強調することが不可欠です」と述べています。

研究結果の概要

毎年、米国では病院外で7,000件以上、病院内で約20,000件の乳幼児および小児の心停止が発生しています。

10,000人以上の院外心停止の小児データを分析した結果、半数程度が一般市民によるCPRを受けていました。

CPRが心停止から1分以内に開始された場合、生存の可能性は91%増加しました。

2〜3分以内では98%増加、4〜5分以内では37%増加しました。

5分を過ぎると生存の可能性は急激に低下し、遅延に応じて24%〜41%の範囲にとどまりました。

ジャワド医師は、「大人では、最近の研究でCPRが9分後に開始されても生存の利益が報告されていますが、私たちの分析では、子どもではタイムウィンドウがはるかに短いことが確認されました」と指摘しています。

CPR習得の重要性

全体として、心停止した子どもの15%以上が生存し、13%が永続的な脳損傷なく生存しました。CPRの開始が早ければ早いほど、生存の可能性は高まります。これらの結果は、できるだけ多くの人がCPRを学ぶことの重要性を特に強調しています。保護者、家族、教師、コーチ、地域社会のメンバーなど、誰もが救命援助を提供する役割を果たす可能性があります。

ジャワド医師は、CPRの開始時間をさらに短縮する方法、例えば、救急指令員による指示の改善や、学校や乳幼児健診時におけるCPRトレーニングの広範な実施による一般救助者の増加に焦点を当てるべきだと提案しています。

元記事:Kids Need CPR More Promptly Than Adults Following Cardiac Arrest