CDC所長解任に異議、後任には医療・科学的背景のない人物が就任 – 政治的思惑が医療専門知識を凌駕する懸念

CDC長官解任と医療背景のない後任人事、機関内の混乱が深刻化

現CDC(疾病対策予防センター)長官のスーザン・モナレス博士は解任に異議を唱えているものの、ホワイトハウスは後任を任命しました。トランプ政権は、現在HHS(保健福祉省)長官ロバート・F・ケネディ・ジュニアの副官を務めるジム・オニール氏を、感染症専門家であるモナレス博士の後任に据えました。モナレス博士は解雇されたものの辞任を拒否しています。

新任ジム・オニール氏の経歴と懸念

オニール氏は医療や科学のバックグラウンドを持たないテクノロジー投資家であり、彼のCDCトップへの任命(暫定的なものであっても)は、政治的イデオロギーが医療専門知識に優先されるという懸念を払拭するものではありません。彼は以前、ブッシュ政権下のHHSで勤務し、億万長者のテクノロジー投資家でありPayPal共同創設者であるピーター・ティール氏の元でも働いていました。

議会公聴会で議員から厳しく質問された際、オニール氏はワクチン接種への強い支持を表明しましたが、政府による義務化プログラムには反対の立場を示しました。これは、HHS長官の確立されたワクチン懐疑論に対する歯止めにならないのではないかという憶測を呼びました。また、COVID-19パンデミック中にはCDCを批判し、イベルメクチンなどの未承認治療法への支持も表明していました。

CDC内部の混乱と外部からの反応

モナレス博士の解任後、CDCの上級職員3名が立て続けに辞任し、さらに公衆衛生データ・科学・技術室長のジェニファー・レイデン氏も加わりました。

共和党上院議員でHELP委員会委員長のビル・キャシディ氏(ワクチン接種支持者であり、ケネディ氏とオニール氏双方の任命に貢献)は、CDCの予防接種諮問委員会(ACIP)の来月の会合を、機関内の混乱を理由に「無期限延期」するよう求めました。キャシディ氏は声明で、「もし会議が進行すれば、疑惑の深刻さとCDC指導部の現在の混乱を鑑みて、いかなる勧告も正当性を欠くとして却下されるべきだ」と述べました。

解任を巡る双方の主張

トランプ大統領の報道官は、「スーザン・モナレスは大統領の『Make America Healthy Again』というアジェンダに沿っていない」ため、また「HHS幹部に辞任の意向を伝えたにもかかわらず拒否した」ため、ホワイトハウスが彼女を解任したと説明しました。

一方、モナレス博士の弁護士は、彼女が「非科学的で無謀な指令を追認し、献身的な医療専門家を解雇することを拒否した」ために解任されたと主張しています。

元記事:Trump appoints HHS deputy O'Neill to lead CDC