ロシュ、GIP/GLP-1デュアルアゴニスト「CT-388」のフェーズ2結果を報告
ロシュは、肥満治療薬候補であるGIP/GLP-1デュアルアゴニスト「CT-388」のフェーズ2試験結果を発表し、最大22.5%の体重減少を達成したと報告しました。同社は今後、フェーズ3プログラムに進む準備を進めています。
試験概要と主な結果
- CT-388は、2023年のCarmot Therapeutics買収により取得された週1回皮下注射の薬剤です。
- フェーズ2試験(469名参加)では、「堅牢な」体重減少と「良好な忍容性のある安全性プロファイル」が確認されました。
- 最高用量(24mg)において、48週後にプラセボ調整後22.5%の体重減少を達成し、効能のプラトーの兆候は見られませんでした。
- 患者の半数以上(54%)がBMIを肥満の閾値(30 kg/m2)未満に減少させました(プラセボ群は13%)。
- 24mg投与群の約96%が5%以上、87%が10%以上、48%が20%以上、26%が30%以上の体重減少を達成しました。
- GLP-1系薬剤で主な問題となる胃腸系の副作用は、概ね軽度から中等度でした。
競合と市場の状況
- CT-388の最も近い競合薬は、イーライリリーのGIP/GLP-1デュアルアゴニスト「Zepbound(チルゼパチド)」とされており、CT-388の体重減少効果はZepboundと同程度であると見られています。
- 肥満治療薬市場は、ノボノルディスクの経口セマグルチドや、イーライリリーの経口GLP-1オルフォグリプロン、さらにGLP-1/GIP/グルカゴン三重アゴニスト「retatrutide」(フェーズ3で最大28.7%減少)の登場により、競争が激化しています。
ロシュの今後の展望
- ロシュは、CT-388の2つの試験からなるフェーズ3プログラムを今四半期後半に開始する予定です。
- 同社は肥満・糖尿病パイプラインに多額の投資を行っており、Zealand Pharmaからアミリンアナログ「petrelintide」を14億ドルでライセンス取得するなど、現在6つの候補薬剤が臨床試験段階にあります。