がんスクリーニング用血液検査「Galleri」、英国での主要試験で主要目標達成ならず

Grail社のGalleri血液検査、英国大規模試験で主要目的達成せず

Grail社は、FDA承認申請からわずか数週間後、多種類がん早期発見(MCED)血液検査「Galleri」の英国での大規模臨床試験(NHS-Galleri study)が、主要目的を達成できなかったと報告しました。

3年間で142,000人の患者を対象としたこの試験では、Galleri検査を使用したがん患者と使用しなかったがん患者を比較した際、ステージ3および4のがんの減少が見られませんでした。この結果を受け、Grail社の株価は時間外取引で約47%も下落しました。

ポジティブな副次的評価項目も報告

主要目的は未達だったものの、Grail社は複数のポジティブな副次的評価項目を強調しています。

ステージ4がん診断の減少

ステージ1および2がん検出の増加

  • 全体的な検出率の4倍増

さらに、特定の12種類の致死性がん(肛門、膀胱、結腸直腸、食道、頭頸部、肝臓/胆管、肺、リンパ腫、骨髄腫/形質細胞腫瘍、卵巣、膵臓、胃)においては、主要評価項目における好ましい傾向が見られたと報告されました。

今後の戦略と市場展開

Grail社は、この好ましい傾向が統計的有意水準に達することを期待し、試験の追跡期間をさらに6ヶ月延長する方針です。

Galleriは、腫瘍から血流中に漏れ出す細胞遊離DNA(cfDNA)の化学的変化を検出することで、最大50種類のがんを早期段階で検出するように設計されています。

Grail社のCEOであるBob Ragusa氏は、「NHS-Galleri試験は、MCEDが集団レベルでがんの発見ステージをシフトできるという最も強力な証拠を提供する」と述べ、今回の結果にひるむことなく米国での販売部隊と医療チームを拡大し、教育活動と高まる需要をサポートすると表明しました。

処方箋によるGalleriの直接販売は、昨年185,000件以上を記録し、同社の収益を26%増の1億3700万ドルに押し上げています。

元記事:Grail's multi-cancer test fluffs its lines in UK trial