イーライリリー、オランダに30億ドルの新製造施設を建設へ
イーライリリーは、オランダのライデン・バイオサイエンスパーク(カトウェイク)に30億ドルを投じ、新たな製造施設を建設すると発表しました。これは同社にとってオランダ初の製造拠点となり、経口薬、特にGLP-1作動薬であるorforglipronの製造に用いられる予定です。
- 立地と雇用: 建設は来年開始され、1,500人の雇用を創出します。完成時には約500人の技術者、科学者、運用担当者、ラボ技術者が勤務する見込みです。ただし、政府の許可と地方承認の最終化が条件となります。
- 欧州へのコミットメント: この投資は、トランプ政権下での米国製造業への大規模投資圧力(関税回避のため)を受け、テキサスやプエルトリコなど米国での新施設発表が相次ぐ中で、欧州への重要なコミットメントとなります。リリーのCEO、David Ricks氏は、「米国での大規模投資に加え、欧州での拡大は、世界中の患者に医薬品を届ける能力をさらに強化する」とコメントしています。
- orforglipronへの期待: リリーは、経口の肥満症・糖尿病治療薬であるorforglipronに非常に高い期待を寄せています。これは、週1回注射のZepbound/Mounjaro (tirzepatide)を補完するものであり、糖尿病と肥満症のフェーズ3試験で良好な結果を示しています。年内には肥満症で、2026年には糖尿病で承認申請される予定です。
- 市場競争: 経口GLP-1市場では、ノボノルディスクの経口セマグルチド(Rybelsus)が主要な競合となります。ノボノルディスクも数ヶ月以内に体重減少適応での申請を予定しており、競争が激化すると見られます。
