Novo Nordisk、中国でトリプルGアゴニストUBT251の第2相臨床データ発表
Novo Nordiskは、2型糖尿病(T2D)治療薬候補であるトリプルGアゴニストUBT251の第2相臨床試験データを中国で初めて報告し、国際的な臨床試験プログラムを開始しました。UBT251はGLP-1、GIP、グルカゴン受容体に作用し、Novo Nordiskと中国のバイオファーマUnited Biotechnologyが共同でT2Dおよび肥満を対象に開発を進めています。この薬は、今月初めにT2Dの第3相試験で有望な結果を示したEli LillyのトリプルG薬retatrutideと同様の作用機序を持ちます。
中国での第2相試験結果
中国のT2D患者を対象とした第2相試験では、UBT251はヘモグロビンA1c(HbA1c)バイオマーカーを用いて測定された血糖コントロールにおいて有意な改善をもたらしました。
HbA1c: 24週間後、平均で2.16%の減少を達成し、プラセボおよびNovo NordiskのGLP-1アゴニストであるOzempic(セマグルチド)の両方を上回りました。
体重減少: 同時点において、UBT251を服用した患者は開始時体重の9.8%を減少させました。これはプラセボの1.4%減少、Ozempic(1mg維持量)の4.8%減少と比較して優れていました。
投与方法: Ozempicやretatrutideと同様に、UBT251は週1回の皮下注射として投与されます。
その他の効果: HbA1cと体重減少のデータに加え、ウエスト周囲径、血圧、脂質を含む他の副次臨床評価項目においても肯定的な効果が確認されました。
- 試験概要: 合計211人の患者が登録され、UBT251の2mg、4mg、6mgの週1回投与量が検討されました。
今後の開発計画と競合薬との比較
United Biotechnologyは中国でUBT251の2つの第3相試験を進める予定であり、Novo Nordiskは今年後半にT2Dを対象とした国際的な第2相試験を開始すると述べています。また、肥満を対象とした330人規模の第1b/2a相試験も進行中で、2027年に結果が発表される予定です。
Lillyのretatrutideの第3相TRANSCEND-T2D-1試験では、40週間の治療後、投与量に応じてHbA1cレベルが1.7%~2.0%減少し、開始時体重の11.5%~16.8%の体重減少が示されました。Novo Nordiskのデータは有効性に関して「妥当な範囲」にあると見られますが、UBT251がLillyのトリプルGカテゴリーにおける先行を打ち消せるプロファイルを持つかは今後の焦点となります。Clarivateのアナリストは、retatrutideのトリプルGメカニズムがカロリー摂取量の削減とエネルギー消費量の増加を組み合わせることで、現行のインクレチン作用薬からの進歩を表しており、300億ドル以上の収益が可能であると示唆しています。
その他の進展
今週初め、Novo Nordiskは別の肥満・糖尿病治療薬候補であるLexicon Pharma提携の経口ACSL5阻害剤LX9851の第1相試験も開始しました。この薬はインクレチン経路を介さずに作用し、胃内容排出を遅らせ、食欲を抑制することで満腹感を高めると考えられています。この試験は2027年第1四半期に完了する予定です。
元記事:Novo unveils first data for 'triple G' agonist in diabetes