英国GPの継続的な高離職率と仕事・生活満足度の低下の関連
英国の一般開業医(GP)を対象とした研究により、継続的に高い離職率の診療所で働くことが、GPの仕事と生活の満足度を著しく低下させることが明らかになりました。
研究方法
本研究は、2013年から2019年のGP離職率に関する全国行政データと、2015年、2017年、2019年のGP Worklife Surveyの回答を連結した遡及的観察研究です。
- 「継続的に高い離職率の診療所」は、3年連続でGPの10%以上が毎年離職する診療所と定義されました。
- 合計2403人のGPが研究に含まれ、そのうち193人(8%)が継続的に高い離職率の診療所に勤務していました。
- 線形回帰分析を用いて、仕事の満足度を構成する要素と継続的な離職率の関連を評価しました。
- 評価には、GPの職場での幸福感を測るAutonomy(自律性)、Belonging(帰属意識)、Competence(有能感)のフレームワーク、自己申告による全体的な仕事と生活の満足度、および労働時間が用いられました。
主要な結果
- 継続的に高い離職率の診療所で働くGPは、Autonomy、Belonging、Competenceの全てのスコアが有意に低かった(P < .001)。
- Autonomyの領域では、事務作業に関するスコアが最低でした。
- Belongingの領域では、報酬と良い仕事への評価に対する満足度が最低でした。
- Competenceの領域では、仕事量に関連する項目でスコアが最低でした。
- 全体的な仕事満足度は6.7ポイント、生活満足度は5.7ポイント低かった(それぞれP < .001、P < .01)。
- 高離職率の診療所のGPは、週に3時間多く働いていたことも判明しました(P = .003)。
結論と示唆
この分析は、診療所、ネットワーク、政府に対し、GPの自律性、帰属意識、有能感といった主要な領域においてスタッフをサポートするための具体的な変更を実施する必要があることを強調しています。
研究の限界
- 本研究のデザインでは、GPの離職率と仕事満足度の間の因果関係を確立することはできません。
- 研究対象者は民族的多様性に欠け、給与制GPや代診GPが過小評価されています。
- データはCOVID-19以前の経験に限定されており、現在の状況への関連性に影響を与える可能性があります。
元記事:Persistent GP Turnover Tied to Low Job and Life Satisfaction
