バーチャル妊婦健診が妊娠転帰に与える影響に関する新研究
新たな研究により、妊娠中期または後期にバーチャル妊婦健診を多く受けた女性は、妊娠転帰が悪化する可能性があることが示唆されています。これには、早産、帝王切開、新生児集中治療室(NICU)への入院リスクの増加が含まれます。
研究の背景と方法
King’s College Londonが主導し、アメリカ産科婦人科ジャーナルに掲載されたこの研究は、南ロンドンの多様な集団における34,000件以上の妊娠を対象としました。COVID-19パンデミック前後の期間のデータを使用し、バーチャル妊婦健診と妊娠転帰との関連を調査しました。
女性は、妊娠中に受けたバーチャル妊婦健診の割合に応じて以下の4つのグループに分けられました。
- 妊娠期間を通してバーチャル妊婦健診が低い・安定しているグループ
- 妊娠初期にバーチャル妊婦健診が多いグループ
- 妊娠中期にバーチャル妊婦健診が多いグループ
- 妊娠後期にバーチャル妊婦健診が多いグループ
主要な発見
分析の結果、妊娠期間を通してバーチャル妊婦健診が低い・安定しているグループと比較して、以下の関連が明らかになりました。
- 妊娠中期にバーチャル妊婦健診を多く受けた女性は、
- 早産(37週未満)
- 陣痛誘発
- 骨盤位
- 出産後出血
がより多く発生しました。
- 妊娠後期にバーチャル妊婦健診を多く受けた女性は、
- 早産(37週未満)
- 選択的または緊急帝王切開
- NICU入院
がより多く発生しました。
また、3度または4度会陰裂傷、新生児との早期肌接触、初回授乳時の母乳育児率が低下することも関連していました。
研究の意義と提言
本研究は、バーチャル妊婦健診が妊娠転帰に与える影響に焦点を当てた数少ない研究の一つであり、使用される時期が妊娠転帰に影響を与える可能性があることを示唆しています。以前の研究では、バーチャル妊婦健診がNHSのコスト増加(バーチャルケア1%増加ごとに£7の出産費用増加)と関連することも示されています。
著者らは、バーチャル妊婦健診が母子へのリスクを高める可能性があるため、将来の医療危機時や対面ケアの代替としてバーチャルケアを使用する際には、これらのリスクを最小限に抑えるための慎重な検討が必要であると結論付けています。
元記事:Virtual antenatal care linked to poorer pregnancy outcomes
