大腸カプセル内視鏡(CCE)の患者体験:痛みは少ないが、有効性への懸念と全体的な満足度は低い
研究概要と方法論
2021年から2022年にかけて、50の二次医療パイロットサイトで大腸カプセル内視鏡(CCE)、大腸内視鏡検査、CTコロノグラフィーの患者体験を比較する構造化された調査が実施されました。NHSイングランドCCEパイロットから、便潜血検査で100μg Hb/g便以下の結果が出た結腸直腸癌の疑いのある患者、またはポリープ切除後3年間の監視を待つ患者が募集されました。
合計1937人の参加者のうち、927人が調査に回答しました。内訳はCCE経験者486人(女性54%、白人99%)、大腸内視鏡検査経験者399人(女性50%、白人99%)、CTコロノグラフィー経験者42人(女性50%、白人100%)でした。評価にはGastrointestinal Endoscopy Satisfaction Questionnaireのサブスケールが用いられ、処置前、処置中、処置後の痛み、不快感、健康関連のQOLが収集されました。
主要な調査結果
痛みの報告率: CCEを受けた患者のわずか2%が痛みを報告したのに対し、大腸内視鏡検査では21%、CTコロノグラフィーでは12%でした(P < .001)。
有効性への懸念: CCEを受けた患者の25%が有効性について懸念を表明しました。これは大腸内視鏡検査の11%、CTコロノグラフィーの12%と比較して高い割合でした(P < .001)。
全体的な満足度: 診断または安心感の面での全体的な満足度は、CCEで74%と、大腸内視鏡検査の91%やCTコロノグラフィーの80%よりも低い結果でした(P < .001)。
別の処置の希望: CCEを受けた患者の18%が別の処置を希望したと回答しました。この割合は大腸内視鏡検査後(34%)よりは低く、CTコロノグラフィー後(20%)とは同程度でした。
臨床実践への示唆と制限事項
著者らは、この研究が「患者体験の改善、特に確実な初回検査の可能性を高めるための適切な患者選択、情報提供、サポートの必要性」を示す証拠を提供すると述べています。これは、将来の患者中心で患者が関与するCCE診断臨床サービスの発展にとって重要であると指摘されています。
本研究の限界としては、調査の遡及的性質と回答率48%が、それぞれ想起バイアスと選択バイアスを導入した可能性が挙げられます。また、CTコロノグラフィーの参加者数が少なかったため、比較分析が制限された可能性があります。
元記事:Less Ouch, More Patient Issues With Colon Capsule Endoscopy
