前立腺全摘術後の生化学的再発における局所病変検出:マルチパラメトリックMRIとPSMA PET-CTの比較
研究の背景と目的
前立腺全摘術後の生化学的再発(PSA値0.2~2.0 ng/mL)患者において、サルベージ放射線治療が検討される際の局所病変検出に、マルチパラメトリックMRIとPSMA PET-CTのどちらが優れているかを前向きに比較した研究。
方法
pT2-3 pN0-x前立腺がん患者107名を対象に、8週間以内に骨盤マルチパラメトリックMRIとPSMA PET-CTの両方を実施。2名の専門家が読影し、病変を比較した。PSMA PET-CTには主に18F-PSMAが使用された(85%)。
結果
全体で患者の63.5%(68名)に前立腺窩に少なくとも1つの病変が検出された。
マルチパラメトリックMRI単独は、PSMA PET-CT単独よりも局所病変の検出率が大幅に優れていた(35.3% vs 5.9%)。
両モダリティ間には高い不一致率(41.2%)があり、一致度は中程度(Cohen kappa係数0.49)。
検出された78の局所病変のうち、MRIのみで検出されたものが37.2%に対し、PSMA PET-CTのみで検出されたものは5.1%だった。
MRI陽性所見の患者は、MRI陰性所見の患者よりも平均PSAレベルが有意に高かった(0.61 ng/mL vs 0.41 ng/mL; P = .008)。
PSMA PET-CTによる検出は、PSAレベルの高さと使用されたトレーサーの種類(18F-PSMAは68Ga-PSMAよりも検出率が有意に高かった、46.2% vs 12.5%)と関連があった。
結論と提言
研究者らは、PSMA PET-CTがマルチパラメトリックMRIと比較して約3分の1の患者を見落とすことを指摘。18F-PSMAを使用してもこの差は完全に解消されなかった。したがって、局所再ステージングにはマルチパラメトリックMRIが好ましい診断モダリティとして考慮されるべきであり、PSMA PET-CTは前立腺外ステージングに補完的であると結論付けている。
制限
本研究の主な制限として、局所病変の病理学的検証の欠如と、画像レビューにおけるブラインド化の欠如が挙げられる。
元記事:MRI vs PET: Which Better Detects Prostate Cancer Recurrence?