大量飲酒者の肝臓保護に大麻のCBDが寄与する可能性
2025年11月24日のHealthDayの報告によると、66,000人を超える米国成人を対象とした研究で、大量飲酒者のうち大麻使用者は、大麻を使用しない大量飲酒者に比べて肝疾患を発症する可能性が低いことが示されました。
CBDの保護効果とメカニズムの可能性
研究著者らは、この結果が大麻の使用を推奨するものではないと強調しつつも、大麻に含まれるCBD(カンナビジオール)成分が、危険にさらされた肝臓を保護するのに役立つ可能性を指摘しています。
研究主任著者であるフアン・パブロ・アラブ博士は、「CBDは炎症を鎮め、肝臓の線維化を促進する化学信号の一部を減少させるようです」と述べています。これまでの動物実験では、CBDが臓器内の炎症や酸化ストレスを抑制し、肝細胞が脂肪をより効率的に処理するのを助ける可能性が示唆されています。
研究結果の詳細
2010年から2022年の間にアルコール使用障害と診断された参加者を3年間追跡した結果、以下の点が明らかになりました。
- 大麻使用障害と診断された患者では、大麻を使用しないグループと比較して、アルコール関連肝疾患(ALD)の発症率が40%低かった。
- このグループでは、重篤な肝合併症のリスクが17%低く、あらゆる原因による死亡リスクも14%低かった。
- 依存レベルではない大麻使用者も、肝疾患に対するある程度の保護効果を示しました。
著者らの見解と今後の展望
研究著者らは、大麻が肝臓を保護する具体的なメカニズムはまだ不明であると述べています。共同著者であるブトロス・ファコーリー博士は、「この研究は因果関係ではなく関連性を示しています」と強調し、「大麻には保護特性があるかもしれませんが、どのくらいの量、どの形態、どの用量が安全かつ効果的であるかはまだ分かっていません。目標は大麻の使用を促進することではなく、そのどの部分が医薬品として有望であるかを理解することです」と付け加えています。
今後、CBDの肝臓保護の可能性を、制御された臨床試験で具体的に検証することが次のステップとされています。CBD自体には陶酔作用がなく、米国食品医薬品局(FDA)によって特定のてんかん治療薬として既に承認されています。
元記事:Could CBD in Cannabis Help Protect the Livers of Heavy Drinkers?