Eli Lilly、米国テキサス州ヒューストンに大規模な新原薬(API)製造施設を建設へ
Eli Lillyは、急成長する体重減少薬事業を支援するため、米国テキサス州ヒューストンに大規模な新原薬(API)製造施設を建設することを決定しました。
施設の詳細と投資
- この工場は今後4年間で建設され、65億ドルの投資が行われます。
- 完全稼働時には約615人の雇用を創出し、建設期間中には約4,000人の建設関連雇用を支えます。
全体的な投資プログラムと背景
- これは、Lillyが2月に発表した270億ドル規模の米国投資プログラムに基づく4つの新工場建設のうちの2番目です。
- このプログラムは、米国市民が使用する医薬品に対する関税脅威に対応し、国内製造を強化する目的があります。
- 最初の50億ドル規模の施設はバージニア州に建設され、モノクローナル抗体や抗体薬物複合体(ADC)を含むバイオコンジュゲートを製造する予定です。
- 4つの新施設のうち3つはAPI生産に特化し、残りの1つは無菌注射剤の製造に充てられます。これらはすべて5年以内に稼働開始予定です。
- これは、米国サプライチェーンにおける海外(特に中国)からのAPI輸入依存度が高い(推定約80%)という脆弱性に対処する重要な動きです。
ヒューストン施設での主要製品「orforglipron」
- ヒューストン施設では、Lillyの新しい経口GLP-1アゴニスト「orforglipron」が製造される予定です。この薬は年内にFDA承認申請が予定されています。
- orforglipronは、現在の注射型GLP-1薬と比較して服用が簡便であるため、プライマリケア市場を開拓する大きな可能性を秘めているとLillyのCEO、David Ricks氏は述べています。
- 大規模生産が可能であり、その効能は他の薬と「競争力がある」と評価されています。
- Jefferiesのアナリストは、この薬が最終的に年間250億ドル規模のブロックバスターになる可能性があると予測しています。
- 主要な競合は、Novo Nordiskの経口セマグルチドになると見られています。
Lilly CEOのコメント
Ricks氏は、ヒューストンの新施設がorforglipronの大規模製造能力を強化し、承認されれば、食事制限なしで服用できる利便性から、世界中の数千万人の代謝性疾患患者のニーズに応えることに貢献すると強調しました。また、この大規模な米国投資とAPI生産能力の国内化は、orforglipronや将来の画期的な医薬品へのより迅速で安全なアクセスを保証するとしています。