デジタルファーマコミュニケーションの課題:臨床医の半数以上が「過剰な宣伝で役に立たない」と回答
英国、米国、ドイツの225人の上級臨床医を対象としたGraphite Digitalの調査によると、半数以上(52%)の臨床医がデジタルファーマコミュニケーションを「過剰な宣伝で役に立たず」と感じており、その結果、3分の2(65%)が関与を減らすか停止していることが明らかになりました。
主な不満と要望
繰り返される・関連性がない: 回答者の58%が、デジタルファーマコンテンツが「繰り返されるか、関連性がない」と感じています。
情報過多と不尊重: 52%のHCP(医療従事者)が製薬会社から「多すぎるメールやメッセージ」を受け取っており、その内容は臨床医の時間と専門知識が尊重されていないと感じさせると指摘されています。
コントロールの要求: 59%のHCPが、受け取るコンテンツと頻度に対する「より多くのコントロール」を強く望んでいます。
自己探索の好み: 55%が、必要な時に「自分で情報を探す」ことを好むと回答していますが、一般的なコンテンツは積極的に拒否される傾向にあります。
臨床医が求めるコンテンツ
臨床医は、新しい治療オプションの学習や専門能力開発リソースへのアクセスなど、「具体的な臨床タスクやトレーニングをサポートするコンテンツ」が最も価値があると述べています。彼らは、「実用的で、エビデンスに基づいた、関連性があり、有用で、利用しやすいコミュニケーション」を求めています。
デジタル体験の重要性と関係性への影響
調査結果は、製薬会社におけるデジタル、オムニチャネル、または顧客体験戦略の方向性に関わる人々にとっての課題を示唆しています。HCPとのデジタルインタラクションが多いことが必ずしも影響力に繋がらず、むしろ関係性を「良くも悪くもする」可能性があります。回答者の約5人に2人(37%)は、デジタル体験が対面での交流と同等かそれ以上に製薬会社への認識を形成すると回答しています。
Graphite Digitalの最高経営責任者であるRob Verheul氏は、「デジタル体験は現在、信頼と信用を形成する上で極めて重要な役割を果たすが、宣伝メッセージへの過度な依存がエンゲージメントを損なっている」と述べています。HCPは「客観性、科学的厳密さ、アクセスのしやすさ」を信頼と結びつけており、「強引な売り込み」ではありません。「迅速で摩擦のない体験と真に役立つコンテンツに焦点を当てた『見せる、語らない』アプローチ」が、絶え間ない宣伝コミュニケーションよりもはるかに効果的であると強調されています。
元記事:Inept digital interaction undermining pharma with clinicians