母乳の授乳時間、赤ちゃんの睡眠に決定的な影響
新しい研究によると、母乳の成分は一日を通して変化し、特に赤ちゃんの睡眠・覚醒パターンに影響を与えるホルモンが含まれています。もし忙しい母親が朝搾った母乳を午後や夕方に赤ちゃんに与えると、意図せず赤ちゃんの休息を妨げる可能性があると研究者たちは警告しています。
母乳の動的な性質と体内時計への影響
研究の主著者であるメリッサ・ウォートマン氏(ラトガース大学栄養科学博士課程修了)は、「母乳は動的な食品であり、搾乳した母乳を使用する際は、乳児に与える時間を考慮すべきです」と述べています。特に乳児の体内時計(概日リズム)がまだ成熟していない早期においては、これらのタイミングが極めて重要だと、主任研究者であるマリア・グロリア・ドミンゲス=ベロ教授(ラトガース大学生化学・微生物学)は指摘しています。
研究内容と結果
研究では、21人の女性から2日間にわたり、午前6時、正午、午後6時、午前0時の特定の時間に10ミリリットルの母乳サンプルを採取しました。これらのサンプルは、メラトニン、コルチゾール、オキシトシンの3つのホルモンのレベル、および免疫グロブリンAとラクトフェリンのレベルについて分析されました。
結果として、メラトニンとコルチゾールは一日を通して変動することが示されました。
メラトニンは真夜中にピークを迎えました。
コルチゾールは早朝に最も高い値を示しました。
これらのホルモンは、母体の体内時計(概日リズム)に連動して母乳中に移行すると考えられています。一方、免疫グロブリンAとラクトフェリンは一日を通してほぼ安定していました。
実用的な推奨事項
研究者たちは、搾乳した母乳は、搾乳した時間に合わせて赤ちゃんに与えるべきだと提言しています。ドミンゲス=ベロ教授は、「搾乳した母乳を『朝』『午後』『夜』とラベル付けし、それに応じて与えることで、搾乳と授乳の時間を合わせ、母乳の自然なホルモン・微生物組成、および概日リズムのシグナルを維持するのに役立つでしょう」と述べています。
ウォートマン氏は、日中乳児と一緒にいられない現代社会の母親にとって、これは母乳の利点を最大化するためのシンプルで実用的なステップであると結論付けています。
元記事:Breast Milk Timing Crucial For Babies' Sleep, Researchers Say