アストラゼネカの買収対象薬、第3相試験で成果を上げるも競合薬との有効性で差が開く可能性

AstraZenecaのeneboparatide、副甲状腺機能低下症フェーズ3試験で主要評価項目達成も競合薬との比較で課題

AstraZenecaがAmolytを買収した際の主要薬剤であるeneboparatideが、フェーズ3試験CALYPSOで主要評価項目を達成しました。しかし、その有効性結果は主要な競合薬と比較して劣る可能性が指摘されています。

CALYPSO試験結果の概要

主要評価項目の達成: eneboparatideは、副甲状腺ホルモン(PTH)欠乏によって引き起こされる希少疾患である副甲状腺機能低下症の患者において、血清カルシウム値を正常化し、プラセボよりも効果的であることを示しました。

有効性データ: 24週時点で、31.1%の患者が血清カルシウム値を正常範囲に収め、カルシウムおよびビタミンDサプリメントからの離脱を達成しました。これはプラセボ群の5.9%と比較して有意に優れていました。

競合薬Yorvipathとの比較

既存競合薬: Ascendis Pharmaが既に市販しているYorvipath(palopegteriparatide)は、主要なPaTHway試験において類似の評価項目で79%の患者が血清カルシウム値の正常化を達成しており、eneboparatideの31.1%と比較して大幅に高い結果を示しました。

AstraZenecaの主張と課題

試験規模と持続的利益: AstraZenecaは、CALYPSOが成人副甲状腺機能低下症においてこれまでに実施された中で最大のフェーズ3試験であり、カルシウム調節、症状負担、身体機能、骨の健康において「意味のある持続的な利益」を1年間維持したと強調しています。

免疫原性の問題: データによると、eneboparatideは「大多数の患者」で免疫原性反応を引き起こし、一部の患者で「治療効果の低下」が見られました。これはサプリメントの投与や薬剤の増量によって相殺できる可能性があるとされています。

尿中カルシウムへの影響: eneboparatideは、ベースラインで高値だった患者の尿中カルシウムの正常化にも有益な影響を示し、腎機能障害や腎結石のリスク低減に寄与する可能性があります。

承認申請の状況: AstraZenecaは、eneboparatideの承認申請計画についてまだ言及していません。

新たな競合の可能性: Yorvipathは、MBX Bioのcanvuparatide(週1回皮下投与可能)という新たな競合にも直面する可能性があります。

元記事:Readout for AZ's hypoparathyroidism drug raises questions