光療法は、大うつ病性障害(MDD)および閾値下うつ病(StD)患者において、対照療法と比較してうつ病症状の軽減が大きく、睡眠の質と日中の眠気も改善される可能性

光療法がうつ病症状の軽減と睡眠の質改善に有効

新しいシステマティックレビューとメタ分析により、光療法が主要うつ病性障害(MDD)および閾値下うつ病(StD)患者において、対照療法と比較してうつ病症状のより大きな軽減と関連していることが示されました。また、光療法は睡眠の質と日中の眠気の改善にも関連がありました。

研究方法

2020年から2025年に発表された19の無作為化比較試験(RCT)を対象としたシステマティックレビューとメタ分析には、非季節性MDD、StD、産後うつ病(PND)、または睡眠障害を持つ1000人以上の成人(女性66%)が含まれました。約600人の参加者が、高輝度光療法(BLT)、バイオレット療法、またはメラノプシン強化療法を含む光療法を受け、他の参加者は非活動的な装置、薄暗い赤色光、標準光などの対照療法を受けました。

主要評価項目はうつ病症状の軽減でした。副次評価項目には、ハミルトン不安評価尺度(HAM-A)の改善、総睡眠時間や睡眠効率などの客観的睡眠の質指標、ピッツバーグ睡眠の質指数(PSQI)、不眠症重症度指数、エプワース眠気尺度などの主観的指標が含まれました。サブグループ分析では、年齢、光療法期間、照度、光の色、疾患サブタイプ、投薬状況などの要因による影響が検討されました。

主な結果

  • うつ病症状の軽減:
  • 非季節性MDD患者(標準化平均差 [SMD], 0.35; P < .001)およびStD患者(SMD, 0.9; P < .001)において、光療法後にうつ病症状が有意に軽減されました。
  • 光療法の期間はうつ病改善と正の相関(P = .02)を示しましたが、照度は負の相関(P = .02)を示しました。
  • 疾患サブタイプ(P = .04)と投薬状況(P = .02)も光療法の有効性に有意に影響を与えました。
  • 睡眠の質と日中の眠気:
  • 主観的睡眠の質測定では、PND、MDD、原発性不眠症、脳卒中後不眠症、アルツハイマー病の患者でPSQIスコアが有意に改善しました。
  • MDDまたは脳卒中後不眠症患者ではBLT後に不眠症スコアが有意に減少しました。
  • 日中の眠気スコアは、メラノプシン強化療法群とBLT群で減少しました。
  • HAM-Aスコアの変化や客観的睡眠測定値には、介入群と対照群間で有意な差や一貫した結果は見られませんでした。

今後の展望と限界

研究者らは、全体として光療法がうつ病と主観的睡眠の質に肯定的な影響を与えると指摘しました。しかし、将来の研究では、光の様式(照度、光の波長、光の色など)、疾患サブタイプ、対照措置、人種、年齢、治療期間、投薬状況、患者の職業、教育程度、温度など、その有効性に影響を与える可能性のある要因をさらに探求すべきと付け加えています。

本分析の限界として、非常に異質な集団と光介入を組み合わせたため、各サブタイプでのサンプルサイズが小さくなり、不正確さにつながった点が挙げられます。また、一部の研究では患者が事前に精神安定剤を服用しており、潜在的なバイアスの可能性がありました。

元記事:Light Therapy May Reduce Depression, Boost Sleep Quality