重度の感染症が心不全のリスク上昇と関連 – メドスケープ

重症感染症と心不全リスクの関連性

概要

大規模な成人集団において、重症感染症心不全(HF)発症リスクの増加と関連していることが示されました。

感染症関連入院(IRH)歴のある患者では、既存の心不全リスク予測式が10年間のHFリスクを最大9%過小評価する傾向がありました。

研究方法

ミネソタ州オルムステッド郡の成人80,880人を対象に、IRHとHFの関連を後方視的に評価しました。

さらに、29,219人の成人コホートを用いて、既存の心血管疾患イベント予測式「PREVENT-HF」にIRH歴を追加した場合の10年HFリスク予測能を検証しました。

主要な結果

追跡期間中央値6.2年で、IRH患者はIRHのない患者と比較して心不全の発症率が有意に高かったです(100人年あたり2.75 vs 1.00; 調整ハザード比1.85; 95% CI, 1.76-1.94)。

PREVENT-HF方程式は、IRH歴のある男性で8.9%、女性で9.2%の10年HFリスクを過小評価していました。

IRHを方程式に組み込むことで、予測能を示すAUCはわずかに改善しました(0.776から0.779へ、変化量0.003)。

臨床的意義

重症感染症はHFリスクを高める重要な因子であり、医療システム全体で考慮すべきです。

IRH歴は予測式の識別能を大きく改善しないものの、心不全予防のための早期介入のターゲットとして有望なリスク増強因子となり得ます。

限界点

研究では、IRHとHFの関係に影響を与える可能性のある特定の交絡因子を考慮できませんでした。

IRHの識別は診断コードに依存しており、誤分類のリスクがあった可能性があります。

研究対象が主に白人非ヒスパニック系であったため、より多様な集団への一般化には限界があります。

元記事:Severe Infections Tied to Heart Failure Risk