デジタルデンティストリーと3Dプリンティングが義歯製作にもたらす革新
Tanya Little氏は20年以上の経験を持つ登録デンチャリストであり、ブリティッシュコロンビア州のホワイトロック近郊にある自身のラボとクリニックで、部分義歯、総義歯、即時義歯、インプラント支持義歯といった可撤性補綴ソリューションを専門としています。チームは3名のデンチャリスト、1名の歯科技工士、2名の事務スタッフ、そしてセラピー犬で構成されています。
デジタルジャーニーと3Dプリンティングの導入
同クリニックのデジタルジャーニーは2016年に開始され、州内で初めて義歯用デスクトップスキャナーを導入しました。以来、デジタル義歯技術の進歩に継続的に対応し、デスクトップスキャナー、口腔内スキャナー、3Dプリンター、ミリングユニットの進化を追ってきました。
現在、ラボではAsiga製の3種類の3Dプリンター(MAX UV, Ultra, PRO 4K)を運用しており、その信頼性と500以上の材料との互換性を高く評価しています。3Dプリンティングの利点として、以下の点が挙げられています。
- 効率的なプロセス:複数の詳細なラボピースを同時に生産可能。
- コスト効率:製作コストの削減。
- スピードと精度:迅速かつ正確な製作。
- 生産性向上:患者ケアを損なうことなく事業の生産性を増大。
Ivoclar社「Ivotion Base Print」の採用
長年のパートナーであるIvoclar社との協力関係から、Ivoclar社の初の永久使用向け3Dプリンティング材料「Ivotion Base Print」の採用に至りました。このレジンは、Ivoclar社の研究開発への投資により、審美性、強度、精度、修理可能性において信頼できると評価されています。迅速かつ簡単な重合後プロトコルと追加のグレーズ層が不要なため、トリミング後すぐに研磨でき、一貫した結果が得られる点が特徴です。
デジタルデンティストリーの未来
Tanya Little氏は、義歯技術におけるデジタル動向の探求を続け、アディティブマニュファクチャリング(3Dプリンティング)がサブトラクティブマニュファクチャリング(ミリング)と並行して進化していくと見ています。デジタルデンティストリーは、臨床的および技術的な観点から多くの利点をもたらし、患者、臨床医、技工士の全員にとって最良の成果を提供する「フルサークルプロセス」であると強調しています。Ivoclar社は、従来の生産、3Dプリンティング、ミリングといったあらゆる義歯ニーズに対応するソリューションを提供しており、Tanya Little氏のラボとクリニックはIvoclar社とAsiga社の技術を統合することに期待を寄せています。