イングランド9地域で民間歯科医がNHS歯科医を上回る、南西部と南東部に集中

イングランドの一部地域で私立歯科医の利用がNHSを上回る

イングランドの9つの地域で、NHS歯科医よりも私立歯科医を利用している成人が多いことが報告されており、この傾向は南西部と南東部に集中しています。特にデボンとサマセットでは、私立歯科医の利用がNHS歯科医を27.5%ポイント上回るという最大の差を記録しました。政府は以前からこの問題の深刻さを認識しており、元歯科担当大臣はサマセットを「特に歯科医療へのアクセスが困難な」地域としていました。

選択か、それとも必要性か?

この調査では、患者が私立医療を「選択」したのか、それともNHS治療が利用できないためにやむなく「必要性」から私立に頼ったのかは明らかにされていません。しかし、Nuffield Trustの分析によると、2017年3月から2026年3月の間に、デボンで25.8%、サマセットで15%のNHS歯科診療所が減少していることが示されています。また、デボン、コーンウォール、シリー諸島では、回答者の約5人に1人が「歯科医が全くいない」と報告しています。

NHS歯科契約改革の必要性

これらの地域差は、長年待ち望まれているNHS歯科契約改革の議論を加速させています。2026年には緊急・複雑なケアの支払いに関する変更が導入されましたが、政府が約束した根本的なNHS契約改革はまだ実現していません。英国歯科医師会は、労働党の歯科医療への言及不足に対し、「士気の低下した専門職やケアへのアクセスに苦しむ何百万人もの人々にほとんど希望を与えない」と批判しています。

全国的な状況の分断

イングランド全体では、依然としてNHS歯科医の利用が私立歯科医よりも一般的ですが、この全国的な結果は地域間の大きな違いを覆い隠しています。残りの27地域ではNHS歯科医の割合が私立歯科医を上回るものの、そのほぼ半数では成人の50%未満しかNHS歯科医を持っていません。2026年3月31日までの24ヶ月間にNHS歯科医を受診した成人はわずか40%でした。

調査について

この調査は、2026年7月21日から8月12日にかけて91,773人の成人を対象に実施されたONS Health Insight Surveyの結果です。ONSはこれらの調査結果を「開発中の公式統計」に分類しており、狭い差については慎重に扱うべきであると注意を促しています。

元記事:Private dentist share exceeds NHS in nine areas of southern England