米国における大腸ポリープ切除のベストプラクティス遵守状況に課題
米国では、1cm未満の大腸ポリープ切除において、推奨されるベストプラクティスからの逸脱が頻繁に見られることが、180万件以上の結腸内視鏡検査の分析で明らかになりました。
主要な調査結果と懸念
推奨されるコールドスネアポリープ切除術(CSP)の使用率は58%に留まり、これは予想よりもはるかに低い数値でした。単一デバイスとしては51%でした。
コールドフォーセプス切除術(CFP)が35%、ホットスネアポリープ切除術(HSP)が11%の症例で使用されており、特にHSPの使用は低リスク病変の患者に過剰なリスクをもたらす可能性が指摘されています。
これらの結果は「重要な品質ギャップ」を示しており、ベストプラクティスへの非遵守が示唆されています。
技術の変動要因
ポリープ切除技術の使用には、以下の要因による大きな変動が見られました。
ポリープの種類: 過形成性ポリープではCFPが、無茎性鋸歯状病変ではCSPが最も多く使用されました。
専門医の専門分野: 消化器専門医は非消化器専門医と比較して、HSPの使用が少なく(4% vs 8%)、CSPの使用が多い(40% vs 34%)傾向にありました。これは、専門的な内視鏡トレーニングの重要性を示唆しています。
地理的地域: 地域によっても使用技術に劇的な差が見られ、例えば北東部ではCFPが多く、中西部ではCSPが頻繁に使用されていました。
専門家の見解と今後の課題
専門家はこれらの結果を「懸念すべき、驚くべき、残念」と評し、1cm未満のほとんどのポリープにはコールドスネアが最も効果的で効率的であると強調しています。結腸内視鏡検査の癌予防効果を最適化するためには、ガイドラインの推奨事項の普及、エビデンスに基づいた実践への遵守状況の監視、および品質ギャップへの対応が不可欠であると結論付けられています。
