親の肥満とBMIの関連性は子の成人期まで持続し、高リスク群は肥満リスクが3倍以上に
研究方法
本研究は、親と子の肥満の関連性が中年期までどのように持続するかを明らかにするため、ノルウェーの地域住民を対象としたTromsø Studyの2つの調査から得られた2068組の親子三世代(母親、父親、子)のデータを横断的に分析しました。子(40~59歳)はTromsø7調査(2015-2016年)から、その親(Tromsø4調査1994-1995年参加時に40~59歳)と連結されました。データには身体測定値のほか、両世代の教育レベル、子の身体活動および食事に関するアンケート情報が含まれています。
主要な発見
親のBMIと子のBMIの関連性:
母親のBMIが4単位増加すると、娘のBMIは0.95単位、息子のBMIは0.62単位増加しました。
父親のBMIが3.1単位増加すると、娘のBMIは0.80単位、息子のBMIは0.68単位増加しました。
親の過体重/肥満が子に及ぼす影響:
親が過体重の場合、子の肥満リスクは増加し、娘では相対リスク(RR)1.69、息子ではRR 1.43でした。
母親が肥満の場合、子の肥満リスクはさらに増加し、娘ではRR 3.29、息子ではRR 1.81でした。このリスクは息子と比較して娘において有意に強く(P = .03)見られました。
父親が肥満の場合、子の肥満リスクはさらに増加し、娘ではRR 2.70、息子ではRR 2.30でした。
両親が肥満の場合、子の肥満リスクは正常体重の親を持つ子と比較して3倍以上であり、娘ではRR 3.36、息子ではRR 3.01でした。
臨床的意義と限界
著者らは、世代を超えて肥満が持続することから、肥満は単なる個人の健康問題ではなく、家族全体および地域社会の健康問題として捉えるべきであると提言しています。本研究の限界として、親のライフスタイル要因が調整されていないこと、およびBMIとウエスト周囲径が体脂肪量と除脂肪量を区別できないため、より詳細な体組成測定と比較して精度が限られる点が挙げられます。
元記事:Obesity Runs in Families From Childhood Through Middle Age
