FDA、NPM1変異を有する再発または難治性AML向けに経口メニン阻害剤「ziftomenib」を承認
米国食品医薬品局(FDA)は、nucleophosmin 1 (NPM1) 変異を有する再発または難治性(R/R)急性骨髄性白血病(AML)の成人向けに、ziftomenib (Komzifti, Kura Oncology)を承認しました。NPM1変異は、新規AML診断例の最大30%に見られます。
メニン阻害剤としての位置づけ
ziftomenibは、1日1回経口投与されるメニン阻害剤であり、2024年11月に承認されたrevumenib (Revuforj, Syndax)に続き、米国市場で2番目のR/R AML向けメニン阻害剤となります。ただし、revumenibはlysine methyltransferase 2A gene (KMT2A) 転座を有する患者を対象としています。メニン阻害剤は、血液細胞の正常な分化を助ける調節タンパク質であるメニンの異常な活性を阻害し、正常な分化を回復させ、白血病細胞の増殖を抑制します。
承認の根拠となったKOMET-001試験
ziftomenibの単剤療法としての承認は、KOMET-001試験の結果に基づいています。
- 対象患者: NPM1変異R/R AML成人患者92名(中央年齢69歳、中央値2ラインの前治療歴あり、うち59%がvenetoclax、24%が移植歴あり)。
- 投与量: ziftomenib 600 mgを1日1回経口投与。
- 主要評価項目と結果:
- 奏効率: 22%(完全寛解13人[14%]、部分血液学的回復を伴う寛解7人[8%])。
- 寛解期間中央値: 2.8ヶ月で達成され、3.7ヶ月持続。
- 全生存期間中央値: 奏効者では18.4ヶ月、非奏効者では3.5ヶ月。
- 比較: この22%の奏効率は、「再発/難治性NPM1変異AML患者における12%という過去の標準治療の奏効率」よりも有意に高いとされています。
安全性プロファイルと今後の展望
グレード3以上の治療中に発生した有害事象には、発熱性好中球減少症(26%)、貧血(20%)、血小板減少症(20%)が含まれます。患者の25%が分化症候群を発症し、うち15%がグレード3でした。ziftomenib関連の死亡例はありませんでした。
Kura Oncologyは、初回治療のAMLを対象とした2つの第3相試験を計画しており、NPM1変異またはKMT2A転座を有する成人患者において、既存の治療法との併用療法を評価する予定です。ziftomenibの価格は発表時点では未定です。
