キューバ、食料・医薬品不足の中チクングニア熱ウイルスのアウトブレイクと闘う

キューバは数十年来で最悪の経済危機に直面しており、外貨不足により医療サービスや蚊の駆除などの予防プログラムが急激に悪化している。現在、同国ではチクングニア熱が蔓延しており、清潔な水、食料、燃料、医薬品の不足と闘っている。

深刻な感染状況と拡大

チクングニア熱は7月にマタンサス州で発生し、現在では970万人の国民が住む全15州に影響を及ぼしている。同時に、デング熱、ジカ熱、オロプーシェ熱、黄熱病といった他の蚊媒介感染症も流行している。公衆衛生省(Minsap)の疫学部門責任者であるフランシスコ・デュラン氏によると、今週だけで47,000人以上がチクングニア熱と診断され、これは前週の2倍にあたる。先週の報告では、キューバ国民の約3分の1が最近数週間のうちにチクングニア熱またはデング熱に感染したとされている。

医療・生活物資の深刻な不足

患者は、衰弱させるほどの発熱や関節痛を和らげるための基本的な医薬品や、十分な食料がない状態で病気に耐えるしかない。患者は「アセトアミノフェンさえ薬局にない」と訴え、食料不足も深刻で「鶏肉さえ買えない」状況だ。燃料不足のためゴミ収集車が動かず、ハバナの通りにはゴミが山積している。

蔓延の原因と背景

今回の危機は、米国の制裁とCOVID-19パンデミックによる観光業の壊滅が外貨不足の主な原因となっている。さらに、3週間前にハリケーン・メリッサが東部を襲い、642の診療所を含む甚大な構造的被害をもたらし、状況を一層悪化させている。政府は、今回の流行が「衛生状態の悪さ、ゴミの蓄積」、そして断続的な水道供給に対応するための水タンク貯蔵が原因で制御不能になったと報告している。かつて医療・製薬分野の専門知識で知られ、2014年のチクングニア熱流行時には迅速に対応できたキューバだが、今回は経済危機が影を落としている。Minsapによると、木曜日時点で20人がチクングニア熱で重篤な状態だが、死亡報告はまだない。

元記事:Cuba battles chikungunya virus outbreak despite shortages of food, medicine