慢性疾患患者における身体活動レベル:認識と現実 – Medscape ニュース

慢性疾患患者における身体活動レベルの認識と現実:フランスでの調査

調査概要

フランスの慢性疾患を持つ成人患者を対象とした横断的調査(ComPaRe e-コホート、2022年4月~7月)が実施されました。629名の患者(中央値57歳、女性55.3%)が参加し、Global Physical Activity Questionnaire (GPAQ) を用いて実際の身体活動レベルが評価されました。また、世界保健機関(WHO)の推奨ガイドライン(週150分以上の中強度以上の活動)を満たしているかについての自己認識も評価され、両者の乖離が分析されました。エネルギー消費量は代謝当量(METs)で計算され、週750METs以上を活動的と定義しました。

主要な調査結果

実際の活動レベル: 慢性疾患患者の54.7%がWHOの身体活動ガイドラインを満たし、活動的であると分類されました(週METs中央値885)。

自己認識の状況:

自身の活動レベルを正確に認識していたのは、活動的患者の33.5%、非活動的患者の36.8%でした。

患者の29.8%が自身の身体活動レベルを誤って認識していました。内訳は、8.5%が過大評価し、21.3%が過小評価していました。

また、8.6%の患者は自身の身体活動レベルを全く評価できませんでした。

認識と現実の一致度: 自己認識と実際の身体活動レベルの一致度を示すCohenのκ係数は0.41(95% CI, 0.34-0.48)であり、これは「fair-to-moderate(中程度からやや低い)」一致度を示唆しています。

臨床的意義

著者らは、医療従事者が患者の身体活動レベルの誤認識の可能性を考慮し、必要に応じてより客観的な評価ツールを使用すべきであると提言しています。非活動性の正確なスクリーニングと、患者の身体活動レベルに関する自己認識の重要性を認識することが、個別化された身体活動カウンセリングを促進するために不可欠であると強調されています。

調査の限界

本研究には、インターネットアクセスに依存するコホートに起因する選択バイアスや、自己記入式質問票による誤分類バイアスの可能性、WHOガイドラインの自己認識評価項目が未検証であることなどの限界が挙げられます。

元記事:Patients and Their Activity Levels: Perception vs Reality