自己指圧療法が卵巣がん生存者の疲労を軽減する可能性 – Medscape

卵巣がん生存者における自己指圧ががん関連疲労を大幅に改善

概要

患者自身が行う自己指圧は、卵巣がん生存者のがん関連疲労の改善と関連があり、6週間で約60%が正常な疲労レベルを達成しました。これは、通常ケア群の17.6%およびプラセボ自己指圧群の51%と比較して高い割合です。

研究方法

米国臨床腫瘍学会および統合腫瘍学会のガイドラインでは、自己指圧ががん関連疲労軽減ツールとして認識されていますが、これまでの研究は乳がん生存者に焦点を当てていました。本研究では、卵巣がん生存者における自己指圧の有効性を評価するため、3群ランダム化比較試験が実施されました。

対象者: 171名の女性(平均年齢56歳)がランダムに割り当てられました。

自己指圧群: 53名

プラセボ自己指圧群: 56名

通常ケア群: 51名

介入: 自己指圧群の参加者は、モバイルアプリで習得した5つの特定のツボに対し、1日1回3分ずつ、合計27分間の指圧を6週間行いました。

評価項目:

主要評価項目: ベースラインから6週目までのBrief Fatigue Inventory(BFI)スコアの変化。BFIは疲労の重症度と日常生活への影響を0-10のスケールで測定し、0-3が正常レベルとされます。

副次評価項目: 睡眠の質および生活の質(24週目まで評価)。

結果

疲労レベルの改善: 治療終了時(6週目)には、自己指圧群の58.5%が臨床的に正常な疲労レベルを達成しました。これはプラセボ自己指圧群の51.1%、通常ケア群の17.6%と比較して有意に高い割合でした。

疲労スコアの減少: 自己指圧群は通常ケア群と比較して、疲労の有意な減少(平均差 -1.23; P = .005)を示し、この効果は24週目まで持続しました(平均差 -1.38; P = .002)。プラセボ自己指圧群も疲労減少と関連しましたが、通常ケア群との差は統計的に有意ではありませんでした。また、自己指圧群とプラセボ自己指圧群の間で疲労スコアに有意差は見られませんでした。

生活の質の向上: 自己指圧は、通常ケアと比較して有意に良好な生活の質(オッズ比 [OR], 2.85; P = .02)と関連し、24週目まで効果が維持されました。

睡眠の質: いずれの時点でも、各群間で睡眠の質に有意な差は観察されませんでした。

安全性: 自己指圧群とプラセボ自己指圧群のいずれにおいても、有害事象は報告されませんでした。

実践への示唆

研究著者らは、「モバイルアプリで習得する自己指圧は、がん関連疲労管理のための安全で低コストな選択肢を提供する」と結論付けています。

限界

自己指圧群(29%)とプラセボ自己指圧群(22%)では、通常ケア群(7%)と比較して脱落者が多かったため、自己指圧がすべての人に適しているわけではない可能性が示唆されます。

  • 研究対象集団の86%が非ヒスパニック系白人であったため、他の人種・民族グループへの結果の一般化には限界があります。

元記事:Self-Acupressure May Ease Fatigue in Ovarian Cancer