冷却ベストによる毎日の冷水暴露、6週間で過体重・肥満者の体重と体脂肪量を減少させる

冷却ベストによる毎日2時間の寒冷曝露が過体重・肥満者の体重と体脂肪を減少

研究概要

過体重または肥満の成人(BMI 25-35)47名を対象に、6週間にわたる長期的な寒冷曝露が脂肪蓄積に与える影響を調査する無作為化比較試験が実施されました。参加者は対照群(n=23)と寒冷曝露群(n=24)に分けられ、寒冷曝露群は毎日午前中に冷却パッド(15℃)を備えた冷却ベストとウエストラップを2時間着用しました。介入前後で身体組成、肝脂肪、安静時エネルギー消費量、寒冷知覚、熱快適性、血糖・脂質代謝マーカーなどが評価されました。

主要な結果

体重と体脂肪の減少: 寒冷曝露群では対照群と比較して、体重が1.6 ± 0.4 kg(P < .001)BMIが0.5 ± 0.1(P < .001)減少しました。これは主に体脂肪量の1.5 ± 0.5 kg(P = .007)の減少によるものであり、除脂肪体重には変化が見られませんでした。

熱快適性と寒冷知覚の改善: 繰り返し行われる寒冷曝露により、冷却ベストに対する熱快適性評価が改善し(P = .020)、寒冷知覚が減少しました(P = .025)。

炭水化物酸化の促進: 急性の寒冷曝露は、寒冷によって誘発される炭水化物酸化を0.005 ± 0.002 g/min(P = .019)増加させました。

変化がなかった項目: 寒冷曝露は肝脂肪、血糖や脂質代謝に関連する循環マーカー、白血球組成、またはリポ多糖誘発性サイトカイン放出には変化をもたらしませんでした。

結論

この研究は、過体重または肥満の成人において、6週間の毎日2時間の寒冷曝露が主に体脂肪量の減少を通じて体重を減少させることを示しました。この介入は熱快適性を向上させ、寒冷知覚を低下させ、寒冷誘発性の炭水化物酸化を促進する効果も認められました。

元記事:Cooling Vest May Reduce Body Fat in Obesity