GD2-CART01、小児神経芽腫に対し有望な効果と長期寛解の可能性を示す
概要
高リスク転移性、再発・難治性神経芽腫の小児を対象とした抗ジシアロガングリオシド(GD2)標的型第三世代キメラ抗原受容体T細胞(GD2-CART01)のフェーズ1/2試験の結果がNature Medicineに発表されました。この研究は、この積極的な小児がんに対して持続的な寛解を提供する可能性を強化するものです。
主要な結果
対象患者: 54人の小児(治験で35人、病院特例プログラムで19人)。
全奏効率(ORR): 66%。
完全寛解率:
6週: 37%
3ヶ月: 34%
6ヶ月: 40%
5年全生存率(OS): 治験コホートで42.7%(追跡期間中央値4.2年)。
疾患負荷による層別化:
疾患負荷が低い小児では、ORRが77%、5年OSが68%、イベントフリー生存率が53%と、最も良好な結果を示しました。
治療時期による差:
診断時に細胞が採取された場合、または1〜2回の前治療後に治療された小児では、5年生存率が89%と、3回以上の治療後の43%と比較して大幅に高くなりました。
安全性プロファイル
サイトカイン放出症候群: 患者の約80%で報告されましたが、ほとんどが軽度から中等度でした。
神経毒性: 10人の小児で発生し、うち4例はグレード3でした。これらの症例では、薬物リミドシドと組み合わせたiC9自殺遺伝子の活性化により、神経毒性症状の迅速な回復が可能でした。
血液学的毒性: 早期および後期の血液学的毒性は一般的で、時に重度でしたが、広範囲な前治療を受けた患者で観察される結果と一致していました。
- 長期安全性: 新たな長期安全性懸念は観察されませんでした。二次中枢神経系腫瘍の1例が報告されましたが、治療とは直接関連していません。
研究者のコメントと今後の展望
研究者は、小規模なコホートであるため一般化には限界があるとしつつも、Locatelli博士は「適切な条件下で投与された場合、GD2 CAR T細胞療法は、この重篤な疾患に罹患した小児に長期的な回復の見込みを提供する」と述べています。現在、これらの知見を検証し拡大するための国際的な多施設フェーズ2試験が進行中です。
元記事:CAR T Anti-GD2 Shows Promise in Paediatric Neuroblastoma