高齢者はアナフィラキシー後のICU入室率が高い傾向にある

高齢者アナフィラキシーの特徴と管理:若年成人との比較研究

研究方法

カナダ3州のアナフィラキシー症例データベース(2011年4月~2024年5月)を用いて、64歳以下の若年成人(1045人、中央値34歳)と高齢者(90人、中央値70.3歳)のアナフィラキシーの誘因、症状、管理を比較分析した。

主要な発見

高齢者は若年成人よりも薬剤アレルギー(P < .01)および毒液誘発性アナフィラキシーの有病率が有意に高かった。

高齢者は若年成人よりもICUへの入室率が有意に高かった(P = .04)。

入院中のアドレナリン(エピネフリン)使用は、高齢者で若年成人よりも有意に低かった(P = .03)。

若年成人は高齢者よりも食物誘発性アナフィラキシーを経験する可能性が高かった(P < .01)。

臨床への示唆

高齢患者においては、薬剤および毒液誘発性アナフィラキシーに特に警戒する必要がある。

心血管系の併存疾患の有無にかかわらず、早期のアドレナリン投与を確実に実施すべきである。

  • 治療の遅延を減らすため、この年齢層に対し、自己注射器の使用に関する教育アナフィラキシーの早期認識を強化する必要がある。

研究の限界

後方視的データ、救急外来受診に焦点が当てられている点、喘息有病率の高さが結果の一般化を制限する可能性が指摘された。また、薬剤使用とICU入室の関連性、高齢患者におけるアドレナリン使用の意思決定プロセスは検討されていない。

元記事:Older Adults More Likely to Need ICU Care After Anaphylaxis