アルコール摂取量と自殺死亡率の関連性に関するメタアナリシス
研究の主な知見
国民一人当たりのアルコール摂取量が1リットル増加すると、自殺死亡率が3.59%上昇することが関連付けられた。この関連性において、性差は観察されなかった。
方法論
研究者らは、一人当たりのアルコール摂取量と自殺死亡率の関連性を評価するため、13件の研究を対象としたシステマティックレビューとメタアナリシスを実施した。
- 縦断的観察研究または横断研究が含まれ、関連性の測定値、自殺死亡率のパーセンテージ変化の推定値、および誤差の測定値が提供された。
- 一人当たりのアルコール摂取量は、15歳以上の1人当たりの純アルコール摂取量(リットル)と定義された。
- 自殺は、診断コードを用いて特定された、死ぬ意図を伴う自傷行為による死亡と定義された。
主要な結果
- 一人当たりのアルコール摂取量が1L増加すると、自殺死亡率が3.59%増加することが関連付けられた(95% CI, 2.38%-4.79%; I2値 90%)。
- 感度分析では、特定の研究を除外しても関連性の統合推定値は有意に変化しなかった。
- 本分析では、一人当たりのアルコール摂取量と自殺死亡率の関連性において、性差の証拠は発見されなかった。
実践的意義
著者らは、「この個人レベルの知見との合致は、消費の代理尺度である一人当たりのアルコール摂取量が、国家の自殺予防戦略において考慮すべき有用な指標となり得ることを示唆している」と述べている。
研究の限界
- ほとんどの研究で交絡因子が考慮されていなかったため、観察された関連性に影響を与えた可能性がある。
- 高い異質性が観察された。
- 性別ごとの一人当たりのアルコール摂取量データが利用されなかったため、性差に関する結果の解釈が制限された。
出典
この研究は、トロントの精神保健政策研究所、嗜癖・精神保健センターのKatherine Guo氏によって主導され、2025年9月22日にJAMA Network Openでオンライン公開された。