オックスフォードに12億ポンド規模の科学技術パークがオープン、英国ライフサイエンス分野に追い風

英国ライフサイエンス分野に新たな弾み:12億ポンド規模の「Oxford North」が開設

オックスフォードに総額12億ポンドを投じた新たな科学技術パーク「Oxford North」が正式に開所し、英国のライフサイエンス分野に歓迎すべき追い風となっています。

施設概要と目的

「Oxford North」キャンパスは、約100万平方フィートの柔軟なラボおよびオフィススペースと、約480戸の新規住宅の建設が承認されています。

科学、技術、AI分野で活動する組織が利用し、完成後は約4,500人が働く見込みです。

開発者(Oxford North Ventures、Ontario Teachers’ Pension Plan、Stanhope)によると、このキャンパスはスタートアップからグローバル企業まで、科学、技術、AIのエコシステム全体に対応するよう設計されています。

AI、量子コンピューティング、バイオテック、フードテックなどの広範な分野からの需要を取り込み、英国のライフサイエンス、技術、イノベーション産業の成長を支援することが期待されています。

開所と今後の計画

オックスフォード大学の学長であるリッチモンドのヘイグ卿によって、プロジェクトのフェーズ1aが完了したことが発表されました。

フェーズ1aは158,500平方フィートを占め、2棟の専用ラボビル(1および2 Fallaize Street)と、コミュニティ・コワーキングスペース、カフェ・バー、小売店を提供する「The Red Hall」で構成されています。

フェーズ2では、さらに3棟のラボビルが建設され、完了すれば地区全体で年間1億5,000万ポンドの経済効果が期待されています。

最初の入居者との契約が交わされており、残りのフェーズ1スペースにも強い関心が寄せられています。

英国ライフサイエンス分野の現状

この開発は、英国のライフサイエンス分野にとって困難な時期に開所しました。MSD、AstraZeneca、Eli Lillyなどの大手製薬会社による一連の投資プロジェクト中止が相次ぎ、政府の「2030年までに欧州をリードするライフサイエンス大国になる」という目標を損なっています。

医薬品価格を巡る政府と業界の対立や、米国への医薬品輸入に対する関税の脅威などが背景にあります。

しかし、先週は米国のバイオテック企業Modernaがオックスフォードシャーに1億5,000万ポンド規模のワクチン施設を開設するという良いニュースもありました。

オックスフォードと大学の役割

ヘイグ卿は、オックスフォードと大学が英国の科学エコシステムにおいて「ライフチェンジングな科学技術のブレークスルーと同義のユニークなハブ」であると強調しました。

  • オックスフォード大学はヨーロッパで最も多くのユニコーン創業者を輩出し、大学発スピンアウト企業による資金調達額の30%(約57億ポンド)を占めています。

元記事:New £1.2bn science park opens in Oxford