クイーンズ動物園の繁殖プログラムが絶滅危惧種のウサギを救う
2025年10月5日、ニューヨーク市のクイーンズ動物園で生まれた15匹の若いニューイングランドコットンテールウサギが、ニューイングランド固有の唯一のウサギ種を絶滅から救う取り組みの一環として、メイン州の野生に放たれました。
放獣の詳細
放獣場所:
キタリーのフォートフォスター公園に6匹
近くのレイチェルカーソン国立野生生物保護区に4匹
ロックポート沖のサッチャー島に5匹
事前処置: 各ウサギにはノミ・ダニ薬が投与され、捕獲された場合の追跡のために微細なマイクロチップが埋め込まれました。
クイーンズ動物園の貢献
クイーンズ動物園の動物副キュレーターであるドナ=メイ・ブッチャー氏は、「この放獣は、ニューイングランドコットンテールの継続的な回復における重要な一歩です」と述べました。
繁殖方法: 動物園では、自然な求愛と営巣条件を模倣した特別なエリアでウサギが繁殖されました。メスはパートナーを選び、静かでストレスの少ない生息地で子育てを行いました。若いウサギは野生の状態を保ち、自力で生きていけるよう、人との接触を避けて育てられました。
実績: 2016年にニューイングランドコットンテール繁殖プログラムに参加して以来、クイーンズ動物園は145匹のウサギをメイン州、ニューハンプシャー州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州の回復活動に貢献してきました。
動物園の価値: クイーンズ動物園の野生動物飼育員であるニコール・シェピス氏は、「絶滅に直面している種にとって、野生生物の保護における動物園の大きな価値を示しています」と語りました。
種の現状と保護の重要性
生息域の縮小: かつてニューイングランド全域で一般的だったこのウサギの生息域は、1960年代以降80%以上縮小しています。
減少原因:
森林や低木地が開発のために伐採されたことによる生息地の喪失。
断片化された開けた景観でよりよく生き残れるイースタンコットンテールとの競合。
生態系への影響: ニューイングランドコットンテールの保護は、同じ密な森林生息地に依存する鳥類、小型哺乳類、爬虫類など、在来動物のネットワーク全体を支援することにも繋がります。
広範な協力体制と今後の計画
動物園の繁殖プログラムは、米国魚類野生生物局、ロードアイランド州のロジャーウィリアムズパーク動物園、ニューヨーク州とニューイングランドの州立野生生物機関、大学、個人地主を含む大規模な地域連携の一部です。クイーンズ動物園は、来春のウサギの自然な交配期に繁殖活動を継続する予定です。
ニューイングランドコットンテール(Sylvilagus transitionalis*)は、国際自然保護連合(IUCN)によって脆弱種に指定されており、野生で絶滅するリスクが高いことを意味します。
元記事:Breeding Program at Queens Zoo Helps Restore Vulnerable Rabbit Species