禁煙はがん患者の短期生存率をほぼ倍増させると専門家が指摘

禁煙はがん患者の短期生存率をほぼ倍増させると専門家が指摘

がん患者の禁煙が短期生存率をほぼ2倍に:専門家が提言

末期がん患者であっても、喫煙をやめることが生存期間を大幅に延ばすことが、新たな研究で示されました。2025年10月9日に『Journal of the National Comprehensive Cancer Network』で報告されたこの研究によると、進行がん患者が禁煙した場合、喫煙を続けた患者に比べて約1年長く生存しました。

研究内容と主要な発見

研究者たちは、2018年6月から12月にかけてSiteman Cancer Centerで治療を受けた13,000人以上のがん患者を追跡調査しました。

  • これらの患者のうち、13%が喫煙者でした。
  • しかし、喫煙者のうち、約5人に1人しか診断後の最初の治療訪問から6ヶ月以内に禁煙しませんでした。
  • 喫煙を続けた患者は、がん治療の一環として禁煙した患者と比較して、2年以内に死亡するリスクがほぼ2倍になることが明らかになりました。

専門家の見解

主任研究者のDr. Li-Shiun Chenは、「禁煙するには決して遅すぎるということはなく、病気すぎるということもありません」と述べ、診断後に禁煙した患者は、がんが進行段階であっても喫煙を続けた患者よりも著しく長く生きると強調しました。

リード研究者のDr. Steven Tohmasiは、禁煙のようなライフスタイル改善が「一部の化学療法よりも生存期間を長くする可能性がある」と指摘。さらに、禁煙は手術、放射線療法、化学療法/免疫療法と並ぶ「がん治療の第四の柱」として考慮されるべきだと提言しています。

注意点

デュークがん研究所のDr. James Davisは、この研究が観察研究であるため、因果関係を直接推論するには注意が必要だとしながらも、「喫煙とがんについてすでに知られていることの文脈において、この研究は、人ががんを発症する前後にわたる禁煙の甚大な影響を示唆している」と述べています。

元記事:Quitting Smoking Nearly Doubles Cancer Patients' Short-Term Survival Odds, Experts Say