モデルナ、英に1億5000万ポンドのワクチン施設を開設 – 医薬品価格への抗議で投資がキャンセルされる中、政府に安堵感

英国、Modernaの1億5000万ポンド規模ワクチン施設開設で一時的な安堵

英国政府は、他の製薬会社が低い医薬品価格に抗議して投資計画を中止する中、Modernaがオックスフォードシャーに1億5000万ポンド(約2億200万ドル)規模のワクチン施設を開設したことで一時的な安堵を得ました。

投資撤回と医薬品価格問題の深刻化

この開設は、MSD、AstraZeneca、Eli Lillyが合計約20億ポンド相当の英国への投資計画を断念または一時停止すると発表した数日後の出来事です。Eli Lillyの最高経営責任者(CEO)は、英国を医薬品価格に関して「ヨーロッパで最悪の国」と発言しました。英国の科学大臣は、製薬会社の流出を防ぐため、国民保健サービス(NHS)が支払う一部の医薬品価格を上げる必要性があることを認めました。NHSの医薬品支出は10年前の総予算の約15%から現在約9%に減少しており、製薬業界はこれが新薬へのアクセスを阻害する可能性があると懸念しています。Bristol Myers Squibbも、新統合失調症薬の価格設定について同様の懸念を表明しています。

Moderna Innovation and Technology Centre (MITC)の概要

ハーウェルに設立されたModerna Innovation and Technology Centre (MITC)は、Modernaによる英国への10年間で10億ポンドの投資計画の主要部分です。

  • 生産能力: パンデミック時には年間最大2億5000万回分のmRNAワクチンを生産可能。
  • 雇用: 約150人の高度なスキルを持つ雇用を創出。
  • 役割: COVID-19やインフルエンザなどの季節性感染症向けmRNAワクチンの製造に加え、がん、免疫疾患、希少疾患など、他の疾患へのmRNA技術の応用に関する研究開発を支援します。

政府の対応と業界の課題

今回のModerna施設の開設は政府への圧力を一部軽減しますが、MITCで製造されるワクチンは、現在記録的な水準にあり業界を憤慨させているNHS売上に対する自主的・法定リベートの対象外である点が重要です。自主的リベート率の改定交渉は先月決裂し、いまだ再開されていません。英国政府はまた、ライフサイエンス分野への投資を奨励するため、主に1億ポンドを超える大規模な資本集約型プロジェクトを対象とした5000万ポンドのパイロット基金を発表しました。

元記事:Moderna opens UK facility as drug pricing spat rumbles on