ピックルボールによる眼の負傷が米国で急増
ピックルボールの人気が急上昇するにつれて、プレイヤーの眼の負傷が懸念されるほど増加していることが、2025年10月16日にJAMA Ophthalmology誌で報告されました。
負傷データの詳細
- 増加傾向: 2021年から2024年にかけて、ピックルボール関連の眼の負傷は年間400件以上増加し、以前の10年間の年間約200件から大幅に増えました。
- 2024年の状況: 2024年だけでも、推定3,112件のピックルボール関連の眼の負傷のうち、1,262件が発生しました。
- 負傷原因:
- ボールによる直撃: 43%
- 転倒: 28%
- パドルによる打撃: 12%
- 年齢層のリスク: 50歳以上のプレイヤーは、若いプレイヤーと比較して眼の負傷リスクが39%高いと報告されています。
- 他のスポーツとの比較: テニス、野球、バスケットボールなど他のスポーツでの眼の負傷が減少している中で、ピックルボールでの増加は際立っています。
専門家の見解と背景
ラトガース・ニュージャージー・メディカルスクールのジョナサン・ツイ教授は、スポーツに不慣れなプレイヤーが増加し、球速やプレイヤー間の距離に慣れていないことが負傷の機会を増やしていると指摘しています。負傷の中には、網膜剥離、眼窩骨折、眼球破裂といった重度のものも含まれます。
眼の保護の重要性
ノースウェル・ヘルス所属の眼科医マシュー・ゴースキー博士は、女優ミシェル・ファイファーやジャーナリストのサバンナ・ガスリーがピックルボールによる眼の負傷を公表し、眼の保護の重要性を広めたことを評価しています。
博士は、50歳以上の人々が一般的にスポーツで負傷しやすいこと、また既存の眼疾患がリスクを高める可能性があると説明しています。
推奨される保護具と課題
- 推奨: ゴースキー博士は、アメリカ材料試験協会(ASTM)F3164基準を満たすポリカーボネート製のラップアラウンド型アイガードの着用を推奨しています。
- USA Pickleballの対応: 2024年にUSA Pickleballは、トーナメントでの眼の保護義務化のルール変更を、施行の難しさを理由に却下しました。また、眼の保護に関するガイダンスも提供しておらず、多くのクラブやレクリエーションセンターにも要件はありません。
