肥満治療薬開発企業メトセラ、ノボノルディスクの100億ドル買収提案を受け入れか

肥満治療薬開発企業メトセラ、ノボノルディスクの100億ドル買収提案を受け入れか

Metsera買収競争、Novo NordiskがPfizerを上回る100億ドルの提示で優位に

肥満治療薬開発企業Metseraは、PfizerとNovo Nordiskの両社から更新された買収提案を受け、後者の100億ドルの提示を受け入れる意向を示しました。

Novo Nordiskの提示とMetseraの選択

Novo Nordiskの提示額は1株あたり最大86.20ドルに上り、Metseraの取締役会は外部顧問や財務アドバイザーとの協議の結果、これを「優れた企業提案」と判断しました。これにより、MetseraはNovo Nordiskとの取引を進める意向をPfizerに通知しました。

Pfizerの対抗と法的措置

Pfizerは以前の合意を強制するため訴訟を提起しており、提案額を1株あたり70.00ドル(約81億ドル)に引き上げました。MetseraがNovo Nordiskの取引を受け入れる意向を通知したことで、Pfizerには2日間の対抗提案期間が与えられています。Pfizerが対抗しない場合、Metseraは合併契約から離脱する権利を得ます。

Pfizerはまた、Novo Nordiskとの合併は独占禁止法に違反すると主張し、契約違反、受託者義務違反、不法行為妨害を理由に一時差し止めを求めています。

買収の対象となる資産

両社が狙うのは、Metseraが保有する2つの画期的な肥満治療薬候補、GLP-1アゴニストMET-097iアミリンアナログMET-233iです。これらは第3相試験の準備が完了しており、現在の週1回投与薬(Wegovy, Zepboundなど)と比較して、月1回投与というより頻度の少ない投与の可能性を秘めています。

Pfizerはこれらの資産を獲得することで、自社の肥満治療薬開発の困難に直面する中で、この市場で「意味のある競争」ができると考えています。一方、Novo Nordiskは、Metseraの買収が「補完的なポートフォリオと能力の可能性を最大化する」最良の機会であると述べています。

提案の条件詳細と市場の反応

両社の提案には、クロージング時に支払われるアップフロント部分(Novo Nordiskが1株62.20ドル、Pfizerが1株60.00ドル)と、偶発的価値権(CVR)(Novo Nordiskが1株24.00ドル、Pfizerが1株10.00ドル)が含まれています。CVRは、MET-097iとMET-233iの併用療法の第3相プログラム開始や、MET-097i単剤療法および2剤併用療法のFDA承認に連動します。

この買収競争のニュースを受けて、Metseraの株価は約20%急騰し、72ドル超となりました。

元記事:Bidding war breaks out as Novo raises Metsera bid to $10bn