1日5,000歩がアルツハイマー病から脳を守る可能性:新たな研究が示唆
身体活動と認知機能低下の関連
2025年11月4日にHealthDayが報じた新たな長期研究によると、日常の歩数を増やすことが、アルツハイマー病に関連する早期の脳の変化を遅らせるのに役立つ可能性があります。研究者たちは約300人の高齢者を最長14年間追跡調査し、βアミロイド(アルツハイマー病の早期兆候)のレベルが高い人々でも、身体活動が活発であれば記憶力や思考力のスキル低下が遅いことを発見しました。
推奨される歩数と効果
研究では、わずかな、または中程度の日常的な運動でも効果があることが示されました。特に、1日あたり約5,000歩から7,500歩を歩く成人は、ほとんど活動的でない人々に比べて、思考スキルの低下が半分の速度であることが判明しました。これを超える運動量では、大きな追加のメリットは観察されず、必ずしも10,000歩を目指す必要はないことが示唆されています。
脳タンパク質への影響
2025年11月3日に『Nature Medicine』誌に掲載されたこの研究は、運動がβアミロイドの蓄積を遅らせるわけではないことも明らかにしました。しかし、運動は、専門家が細胞損傷に直接的な役割を果たすと考えている別の毒性脳タンパク質であるタウの成長を遅らせることと関連していました。
ライフスタイル要因の重要性
Mass General BrighamのDr. Wendy YauはSTAT Newsに対し、「私たちは皆、より良い治療法や薬の開発に取り組んでいますが、人々が自身の脳の健康を守るために実践できるこれらのライフスタイル要因の価値を過小評価してはなりません」と述べています。現在、約700万人のアメリカ人がアルツハイマー病を抱えており、この数は2060年までに倍増すると予測されています。LeqembiとKisunlaという2つの薬が利用可能ですが、身体活動のようなライフスタイル習慣も依然として重要だと医師たちは指摘しています。
研究の意義と限界
この研究は観察研究であるため、運動がアルツハイマー病を直接予防することを証明するものではありません。しかし、専門家は、身体活動が「変更可能なリスク要因」、つまり人々がより良い脳の健康をサポートするために変えることができるものであることを示す、増え続ける研究を裏付けるものだと述べています。
元記事:5,000 Steps a Day May Help Protect the Brain From Alzheimer’s, Study Finds
