宇宙でのCPR:研究者らが最良の方法を特定

宇宙空間でのCPR:機械式ピストン型装置が最適と判明

2025年8月28日木曜日、人類が宇宙に居住するにつれて心停止が避けられない事態となる中、無重力下でのCPRは命を救う上で極めて重要です。研究者たちは、より効果的なCPR方法を特定したと発表しました。

現行のCPR方法の課題

現在、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士には「逆立ち」方式のCPRが教えられています。これは、壁に脚を固定し、患者の胸の上に逆立ちして圧迫を行う方法です。しかし、「飛行研究所」で無重力状態を再現して行われたテストでは、この方法では生命維持に必要な血流を生み出すのに十分な深さまで圧迫できない可能性が示されました。

機械式ピストン型装置の有効性

研究チームは、フランス宇宙機関が提供する民間航空機を改造した「飛行研究所」を使用し、ダミー人形を使って様々なCPRアプローチをテストしました。この航空機は、22秒間の無重力状態を約30回再現できます。

テストされた方法には、「逆立ち」方式、逆ベアハグ、患者に脚を巻き付けて固定するエベッツ・ルッソマーノ法が含まれましたが、これらはいずれも無重力下で血液を十分に送り出す圧力を生み出しませんでした。

しかし、標準的な機械式ピストン型CPR装置は、心停止中の生命維持に必要な平均約53ミリメートルの圧迫深度を達成できることが示されました。これは、「逆立ち」方式の35ミリメートル未満と比較して大幅に深いものです。

今後の展望と応用

主任研究者のネイサン・レイネット氏は、「自動胸骨圧迫装置が、実際の心停止において脳への血流を維持するために国際的な蘇生ガイドラインで推奨される深度を達成した唯一の方法だった」と述べています。

宇宙機関がこの装置を緊急医療キットに含めるかどうかは、有効性だけでなく、重量やスペースの制約も考慮されることになります。現在の宇宙飛行士は若く健康ですが、将来の長期宇宙ミッションや宇宙観光の増加は、医療緊急事態のリスクを高める可能性があります。

この研究結果は、宇宙飛行士だけでなく、地上の孤立した環境(潜水艦や北極基地など)での心臓緊急事態への対応にも役立つ可能性があります。

※医学会議で発表された知見は、査読済みジャーナルに掲載されるまで暫定的なものと見なされるべきです。

元記事:CPR In Space? Best Method Identified, Researchers Say