帯状疱疹ワクチンが心臓発作・脳卒中リスクを低減する可能性
新しい研究によると、帯状疱疹ワクチンは、痛みを伴う皮膚感染症から保護するだけでなく、心臓の健康にも利益をもたらす可能性があります。欧州心臓病学会の年次会議で発表されたエビデンスレビューでは、帯状疱疹ワクチン接種が心臓発作や脳卒中などの心血管イベントのリスク低下と関連していることが示されました。
研究の背景と推奨
帯状疱疹は、水痘を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化によって引き起こされます。ウイルスは水痘後、神経系に潜伏し、加齢による免疫力低下で再活性化します。水痘にかかった人の約3人に1人が帯状疱疹を発症する可能性があります(ワクチン接種しない場合)。
米国疾病対策センター(CDC)は、50歳以上、または19歳以上の免疫不全者に帯状疱疹ワクチンを推奨しています。
研究結果
研究者らは、帯状疱疹ワクチン接種の潜在的利益に関する9つの先行研究のデータを統合しました。その結果:
- 18歳以上の成人では、帯状疱疹ワクチン接種が心臓発作、脳卒中、その他の心臓関連イベントのリスクを18%低減しました。
- 50歳以上の成人では、リスクが16%低減しました。
帯状疱疹の発生は心臓発作のリスクを増加させ、ウイルスが頭部の血管に侵入して脳卒中のリスクを高める可能性も示唆されています。
注意点と今後の展望
しかし、レビューされた研究の8つは観察研究であり、ワクチン接種と心臓関連の健康問題のリスク低下との間に直接的な因果関係を結論付けることはできません。また、これらの研究は主に帯状疱疹の予防を目的としていたため、心血管イベントのリスクが高い人々への研究結果の一般化には限界がある可能性があります。
研究を主導したGSKのDr. Charles Williamsは、この分野でのさらなる研究の必要性を強調しています。医療会議で発表された知見は、査読付きジャーナルに掲載されるまで予備的なものと見なされるべきです。
元記事:Shingles Vaccine Might Protect Against Heart Attack, Stroke